ONEPIECE 984「僕の聖書(バイブル)」
ローの潜水艇で鬼ヶ島の裏側に廻った、主力の赤鞘の侍たちもいよいよ上陸。
そこに遅れてきたネコマムシたちも合流し、カン十郎が抜けた分を補うカタチでイゾウが復帰、計らずしておでんの筆頭家臣が九人揃った。
それが誰なのか誰でも分かるのに、これまでイゾウの顔を隠していたのは、たとえば目が見えなくなってるとか、かなり手酷い傷を負っているのかも…とか思ったけど、そんな事はなかったようだ。(前を見ろ…とか、言ってたけど「見聞色」かもしれんし…なんて思ってた。)ま…、まだ分からんけど。
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その頃、宴のメイン会場には、最後尾からのんびり進行したロビンとジンベエがすでに到着し、カイドウ軍の兵に見事なりきって潜入中。
切った張ったであれだけ芝居がかった名調子が口をつくジンベエがまるっきり棒読みなのに比べ、さすが16歳で「何でもやる」と豪語して闇組織を渡り歩いてきたロビンの、心にもない名演技が眩しい。
同じように、すでに潜入していたヒョウ爺たちも、痛々しく磔にされたモモの助の姿に胸を痛めながら、ひたすら機を伺っていた。
ちょっと違和感があるのが、ジンベエに対するロビンの「親分さん」という呼び方だ。
ロビンは「生き延びてしまった責任をとって、私もこの船に乗せて」と一方的に麦わらの一味に入り込んでから、エニエスロビー編を終えて正式に(?)仲間入りするまでは、ナミのことを「航海士さん」チョッパーを「船医さん」と、他人行儀に職種で呼んでいた。
これは、ロビン的にジンベエを正式な一味のメンバーとして認めていないことの証ではないのか・・・?とか思っちゃうな。
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さて、
ヤマトは、「ずっと待っていた」ルフィに話があるんだが、ルフィにはそんな暇はない。
ヤマトに害意がないことだけは伝わっているので、たとえば「特上の肉が用意してある」とか、ルフィをひとまずおとなしく連れ去る方法はいくらでもあるんだが、まぁ、当然ヤマトはそんなことは知らないし・・・
そのひたむきで融通がきかない様子に「誰か」を重ねてみているようだ。
そしてなんとか人気のない場所で落ち着いて話をする機会を得たヤマトが語る・・・
ヤマトは20年前の処刑「伝説の一時間」に立ち会い、おでんの生き様や心意気に心酔した。
おでんのことを完全にリスペクトしており、赤鞘の侍もいない今、おでんの遺志を継ぐのは自分しかいないと考えているのだ。
ワノ国公式では赤鞘の侍たちは20年前に全員死んだことになっているので、モモの助たちが生きていて、今まさに鬼ヶ島に来ていることを、ヤマトが知らないのも無理はない。ここから、カイドウとオロチの企みについて、ヤマトは深く関与していない事がわかる。
そしてヤマトがおでんの意思を継ぎ、ワノ国を開国させなければならないと考えたきっかけが、おでんの死後にヤマトが偶然拾ったという、おでんの「航海日誌」。
ヤマトが今何歳で、外海のことをどれだけ知っているのか分からないが、もともとおでん大好きなヤマトが、おでんの奇想天外な外海体験を読めば、よりおでんに心酔するのは道理。そこにロジャーとの旅の顛末まで記されているのだとしたらなおのこと・・・である。
ってか、この「航海日誌」って、カイドウが手に入れたがっている情報そのものだよな。
ってなことで、ルフィの前に素顔を晒したヤマトは
なんと、女だった。
「光月おでんになりたい」そのあまりに男として日々の暮らしを送っているという。
そして、そのヤマトがルフィを「ずっと待っていた」のは
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ヤマトいいね。僕の好みだ。
アニメ観てない僕だが、誰が声を充てるのかちょっと気になるわ。
ただちょっと違和感を覚えるのは、「おでんになりたいから男になった」と言いながら、着物の袖を破り横乳露出ファッションにしたこと。ルフィとのドタバタで破損したわけでもないのに、読者に正体を晒すと同時に「このコマここからはヤマトは女性ですよ」と言わんばかりの描写が、少しばかり腑に落ちない。
あと、仁王襷はともかく、手枷は真のおでんファンとしてどうなの?と思うね。
手枷はおでんが処刑された際に身につけていた、いわば「無念」の象徴。「伝説の一時間」を目の当たりにしておでんに惚れたヤマトだから、印象深いアイテムだったのかもしれないが、おでんの意思を継ぐためにおでんになりきるには、まったく不要な装飾だ。ミーハー感が拭えない。ヤマトがおでんになりたいという決意がどれほどのものなのか?と疑ってしまう要素になってるね。
そして、問題の発言「エースを思い出す」
ヤマトはエースと会ったことがある。
エースは4年ほど前にワノ国を訪れている。そのときに出会ったことはまず間違いないが、今回のルフィと同じようにすぐに話を聞いてもらえず、しかし打ち解けたあとの会話の中でルフィの事を聞かされたっぽいな。
そのときヤマトはすでにおでんの航海日誌を持っていたはずなので、自己紹介がてら敬愛するおでんの話をしたのだろう。エースがワノ国を訪れたのはまだスペード海賊団の時代だと思っていたが、もし白ひげ海賊団に加入後だったのなら、自分の前任の二番隊隊長の話には興味があったかもしれない。
そして航海日誌に綴られた「来たるべき未来」に向けて、おでんの再来がワノ国を開国する必要性を語ったとしよう。その「来たるべき未来」には、おでんがロジャーとの旅で知り得た情報が含まれているのだとしたら、20年後に現れる「800年前からの因縁」で世界に立ち向かう人物といえば
あー、そりゃあ俺じゃねェ、俺の弟だな。
とか、エースが言ったんじゃないかな。で、ルフィのことをずっと待っていた・・・と、そんな感じ?
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とりあえずヤマトは敵ではないっぽい。
「一緒に戦わせて欲しい」と言うからには、父カイドウに弓を引く覚悟があるということだと思うが、しかしモモの助たちの生存も知らないのに、ルフィが何しにいまここに来てるのか、ヤマトは本当に理解しているんだろうか。
そして、ヤマトに関わる重大発表を、予定を繰り上げて今しようとしているカイドウ。
それは、時を超える能力の存在をにわかに信じられない兵たちに、そこで磔にされているモモの助が何者かを明らかにすることに関わる話。
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ヤマトが女性だったことはまったく予想外だった。
カイドウは、ヤマトが「光月おでんになりたい」と言ったときには激怒してぶっ飛ばしたそうだが、そのヤマトを「息子」と呼び、配下にも「ぼっちゃん」と呼ばせているというのはどういうことか。
男児がほしくて、男として育てたという可能性もあるが、「おでんが男だから僕も男になった」というヤマトの言葉からは、男を名乗っているのはヤマトの意思っぽい。
そのヤマトに関する重大発表が、モモの助をどうするかに関係があって、それが「新鬼ヶ島計画」ということは、
この際「おでんになりたい」というヤマトをうまく担ぎ上げて、おでんの再来としてワノ国の統治をさせようと考えているんじゃないだろうか。鬼ヶ島はそのための新体制に移行する・・・と。
なんだか、カイドウ的にオロチの価値が希薄になってる気がするんだよなぁ。
オロチはカイドウに見限られ、カン十郎も福ロクジュも離反し、最終的には孤立するんじゃねェかな・・・。
Comment
ロビンの「親分さん」は、麦わらの一味に入って「素」を出せる様になったロビンの人見知り感が出てるたけかと思うんですけど…
名前で呼べる様になるまで時間が掛かるじゃないんでしょうか?
ロビンの親分さん呼びは、単に一味の大人組が
お互いに打ち解けるまで少しかかるってことかなと
若年組がすぐに名前で呼び始めるのと対照で
まぁ「親分さん」は、一味での職種じゃないですが・・・
ちょっと他人行儀に感じますよね。
手枷は「自分の父親が憧れの人を殺した」という罪悪感の現れで、文字通りの「枷」なのかなと思いました。
ヤマトの本心が分かったことから味方であることは確定でしょう。ルフィは乗ってくれるかな?まあ、仮にルフィが聞いてくれずに目的の為に再び走り出したとしても彼女が寛大ならこっそりルフィについて行くのでしょう(^◇^;)多分。もしそれで、ルフィが気づいたとしたら”勝手にしろ”的な感じになったり。恐らく、突然のことに加えてカイドウの子供ということで直ぐには信用出来ないという状態と考えれば。
本文中にも書いてますが、僕にはヤマトのおでんリスペクトが、なんだか浅いように見えてならないのです。
彼女(彼)が本気なら、磔のモモの助を見てどう思うのでしょうね。
サンジがヤマトを見たら言うまでも無くKO!♡ww どこにいるかは分からない為直ぐではないかもしれませんがいずれは…ということで。
それと、エースのことがまた出てきましたが、何処かのタイミングでエースは他界していることをルフィが告げたとしてお玉の時みたいにヤマトが暴走せずに受け止めてくれると良いのですが果たして?
キング、クイーン、ジャックにナンバーズ、エースがいてもおかしかないんですよねェ
ヤマトがかわいい。それだけだ。
それだけではありませんが、ヤマトはかわいい。そこに異論はありません。
いいフィギュアが作られそうだなぁ・・・
袴の下は「ふんどし」かなぁ・・・ヲイ