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ジョジョの奇妙な冒険 第三部 #45「DIOの世界 その1」

 




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おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の意味も込め、コミックとの比較をするスタンスで書いています。
往々にして揚げ足取りの文章となるため
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

コミックス 27巻2章~6章までに該当。
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ようやく姿を現したDIO。
確固たる前進の意思を示すポルナレフを襲う
得体のしれない体験、そして恐怖。
DIOの声がこれまでと比べてひときわ低く
話すペースもスローなのは、
DIOが発する重厚なオーラ、喩えるならば、
べっとりとした不快な空気に全身が包まれ、手足が重くなるような威圧感を
表しているのだと思う。
花京院の回想シーンで、とろける様に甘く囁いたDIOとはまるで別人だ。
ここでもポルナレフをもう一度仲間に誘っているが、
「ともだちにならないか?」という”誘惑”と、
「階段を降りたら仲間にしてやろう」という”命令”
双方のオファーに込めたDIOの思いはまるで違う。
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DIO自身が言っているように、
これは超絶上から目線で「チャンスを与えている」のだ。
侮れない100年の仇敵ジョースターが迫っていることに
少なからず脅威を感じてはいるものの、
自らの絶対的優位は揺るがないと自負しており
これは、ここへきて手下を増やそうとか、
敵の戦力を少しでも減らすために懐柔しようとしているのではなく
ポルナレフがこの誘いに乗ってくるとは、おそらく考えてはいない。
ポルナレフがさっき固めた強い意志の出鼻をくじく
この後の「ドキドキ世界体験」のための演出でしかないのだ。
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のぼったはずの階段をおりていた。
画面が暗いので、鼻血を拭いたカーテンで
ポルナレフの位置が分かりやすいようにしてある。
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初登場!「世界ザ・ワールド
今回、作画がとても残念な感じだ。
jojo-SC_45e.jpg そこへ合流した三人。
ポーズがいまいち決まらない。
三人の指が同じ方向を向いていないので台無しだ。なんだか曲がってるし
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これは「お前を倒す」という明確な意志表示だ。
ビシッ!と指差してもらわないと締まらない。
DVDでは、ぜひとも修正してほしい。
例えようもない殺気に一行は館を脱出したものの、
外はもう日が暮れる・・・
jojo-SC_45g.jpg DIO、外の世界へ。
逃げるジョセフ・花京院、追う承太郎・ポルナレフとの攻防。
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ウィルソン・フィリップスは、アメリカの上院議員。
なぜアメリカの政治家がこんなところに居たか…は、
まぁどうでもいい。外遊中だろう。
闇の支配者の前では何の役にも立たない権威の象徴として
アメリカ人がチョイスされたと考える。
CVはチョー。ちなみにOVA版ではドクロベエ様の滝口順平が演じていた。
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追うチーム:承太郎とポルナレフ。
そこら辺に停めてあったバイクを無断で拝借する。
皆さんもこのネタはもういい加減うんざりだろうが、
凝りもせずまた書く。
タバコや飲酒は見えないように塗りつぶされるのに
他人のバイクを直結しようとしたり、チェーンロックを引きちぎったり
平気で描写できるのは何故なんだぜ。
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原作には、辛うじて
金を持ってさえいればタクシーなどを使うところ
今回は止むに止まれぬ事情がある・・・と受け取れる表現が為されているが
それすらカットされている為、ただの無法行為でしかない。
明らかな犯罪を描写できるのなら
承太郎のタバコくらい解禁しとくれよ。
極端に言えば
「本作品には差別的表現が含まれますが
原作の表現と当時の時代背景を考慮しそのままの表現でお送りします。」
とテロップしておけば、
「つんぼ」や「めくら」や「きちがい」をTV放送で流す作品だってあるのだ。
杓子定規にならずに、もう少し独自のものさしで判断しておくれよ。
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思いつきました。DIOのスタンドの正体を暴く方法を…
次回:DIOの世界 その2
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さて、ポルナレフのAAで有名な、冒頭の「ドキドキ世界体験」
冷静に考えると、「世界」の能力でどうやったのか少し不思議だ。
本編ではまだ語られていないので厳密にはネタバレになるが、
知らない人は、まずうちのサイトなど読んではいないだろうから
もう知っている前提で書く。
「世界ザ・ワールドの能力は時を止める能力。

※ニコ動から無断で拝借してきたので、クレームがあったらごめんなさい。
なるほど普通に考えると、このときポルナレフの身には
こういうことが起きていたと思える。
いや「世界」の射程は10m程なので
DIO本人が担がずとも「世界」にやらせればいい話だとは思うが、
いずれにせよ、周りくどく、子どもじみた事をしていることに変わりはない。
ポルナレフを、そして後でこの体験を口づてで聞くであろう承太郎たちに
「理解できない恐怖」を植えつける効果を狙ってのことだ。
その対象にポルナレフを選んだのも偶然ではなく
最も感情的で与しやすそうな相手を選んだのだろう。
しかし…しかしである、
DIOは本当に上記のような子どもじみた外連味演出のために
ポルナレフを運んだのだろうか。
確かにDIOは、昔からセリフがいちいち芝居がかっていて
感情演出に熱心に見えるが、それは何もDIOに限ったことではなく、
荒木作品のキャラクターはもれなく劇場型と言ってもいいので参考にならない。
では、「世界ザ・ワールド」の能力がDIO自身によって明かされるまで
どのように描写されていただろうか。体験したのは以下の5人だ。
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ポルナレフ
階段を上ったはずなのに、元いた場所より低い位置にいた。
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ヌケサク(と周囲にいたジョースター一行)
棺の蓋を開けていたら、いつの間にか棺の中にいた。
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ウィルソン・フィリップス
運転席側のドアを開けて外に飛び出たはずが、ドアの向こうは再び車内だった。
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花京院
いつのまにか「世界」が目の前にいた。
スタンドを出すそぶりも見えなかった。
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ホル・ホース
部屋中に張りめぐらされた蜘蛛の巣をまったく破らずに
いつの間にか背後に回られていた。
花京院の体験はいかにも「時を止めた」っぽいが
他は、時間を止めたというだけでは、にわかに納得しがたい事象もある。
ホル・ホースの事案は、時間を止めてわずか5秒の間に
ホルの股の間をくぐったのだ、と一部では仮説が立てられているw が、
いくらなんでもそれは無いだろう。
僕は、まだ荒木先生が「世界」の能力を決めるまでに
いろいろ候補とする能力があって、
それが反映されてしまっていたのではないかと思うのだ。
慌ただしい週刊連載では(とりわけジャンプでは)よくある話だ。
ゆで先生とか車田先生とか・・・ゆで先生とか。
そこで、「空間を入れ替える」能力というのはどうだろう。
リアルに今、
ONE PIECEでトラファルガー・ローがそういう能力を使っているが
当初、DIOの能力を「空間を入れ替える」と考えていたなら
ホル・ホース、ポルナレフ、
フィリップス上院議員に起きた事象についての疑問は解決だ。
しかしヌケサクは、一瞬未満のうちに身体をナマス斬りにされていたので、
単純に場所を入れ替えられただけでは説明できない。
やはり、いくつかの候補の能力が荒木先生の脳内で混同してしまったか、
もしくは、
身も蓋もないが、もとより深く考えていないかのどちらかなのだろう。
・・・そうだ
荒木飛呂彦は右脳で考える漫画家なのだった。(※個人的見解です)
理屈よりもイメージ、ロジックよりインスピレーション、
考えるより感じる漫画家なのだ。(※個人的見解です)
純粋に作品を楽しむ上では、深く分析・追求してはいけないのだ。
とはいえ、作中の恐怖体験の実態が
えっちらおっちらポルナレフを担いで移動させたり、
ホル・ホースの股の下をくぐったり・・・ではがっかりだ。
(だからこそ、荒木先生は具体的なタネ明かしをしていないのかも
僕としては、第三部のDIOとは完全無欠な「悪」であってほしい。
人間を凌駕した腕力や不老不死など、
吸血鬼の能力に浮かれるのは第一部で終わりだ。
それこそが「人間をやめた」のに人間の叡智に敗れ、
しかしながら人間の肉体で欠損を補完し、
新たな能力に目覚めた「新生命体」たるDIOではないか。
そう考えると、第六部に出てくる
「妙に達観して哲学や禅問答に興じるDIO」は、ある意味人間くさく、
とても第三部と同時期のキャラクターとは思えない。
そこはそれ、プッチの客観視が入っているから…と説明できるわけか。
何の話だっけ・・・
そうそう、「ゴタクは要らねぇ! 見て、感じろ!!」
ってことだった。
なんというか・・・ゴメン・・・ぐだぐだやな・・・。
まぁ、要するに「世界ザ・ワールド」はカッコイイ!ってことですよ…アセ

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