Cogito, Ergo Sum

我思う故に・・・新館

ONEPIECE 625 「受け継がない意志」

 




この記事を書いている人 - WRITER -

魚人島に流れ着いた難破船に乗っていたのは天竜人
というか、世界貴族ミョスガルド聖ひとり以外は
道程で死んだということです。
趣味の悪い船には世界政府のマークが刻まれています。
天竜人が魚人島へ赴くというのですから
当然、海兵や政府の役人が同行していたハズですが
ただでさえ到達までに七割が沈没すると言われている難易度の高い航海
どう見ても生きるスキルが高そうに見えないコイツひとり
どうやって生きのびたのでしょうか。
どうやらタイガーに解放されてしまった元奴隷の魚人たちが
ジンベエの七武海加盟による恩赦で魚人島へ戻っていることを聞きつけ
自分の所有物たる奴隷を取り戻しにのこのこやって来たそうです。
op_625a.jpg
「すすすすす!!」ってのは笑い声なんでしょうか。
で、
op_625b.jpg
まあ
op_625c.jpg
いろいろとありまして、
op_625d.jpg
オトヒメ王妃がこのクソヤロウを送り届けることに。
op_625e.jpg
数日後、戻ったオトヒメ王妃は何やら重要な一枚の紙を持ち帰り
以下続く。
さて、おおまかには上記の通りですが
今回、気になる点がいくつかあります。
まず、オトヒメ王妃の窮地にしらほしが無意識に発動させた謎の能力
op_625f.jpg
海王類をも従わせたという人魚姫伝説の神秘なる能力らしく
初代バンダーデッケンはそれを求めていたというのですが
op_625g1.jpg op_625g2.jpg
ルフィが覇王色の覇気で従わせたスルメや(この絵は違いますが
ホーディにびびるハモンド程度が従わせることができる海獣たちとは
“海王類”ってのは何やらケタが違うっぽいことは想像がつきますが
op_625h.jpg
そんな鼻水垂らしてあっけにとられるほど凄いことでしょうか・・・
たしかに6才の子供がしたことと考えたら驚くべきことかもしれませんが
大型海王類を斬り倒したレイリーの弟子:ルフィでも
今ならそのくらいのことはできそうな気がします。
次に、われらがロリコン 陰険野郎のデッケン九世ですが
この事件を目の当たりにし、しらほしを娶る決意をしたようです。
初代デッケンの悲願であり、
「海王類を従わせることができたら世界を支配できる」
とか浮かれた考えを持ってのことだと思いますが、
618話では「おれを思わぬお前など目障りだ、死ね!」と
op_625i.jpg
10年間の想いを踏みにじられキレたデッケン。
しらほしを娶る目的変わっちゃってませんか?
この10年間で何があったというんでしょう。
それにしてもデッケンさん
op_625j1.jpg op_625j2.jpg
容姿とファッションセンス、ずいぶん変わりましたね・・・のハズだ。
最後にもっとも気になったのはサブタイトルです。
「受け継がない意志」
「受け継がれる意志」という言葉はワンピでは非常に重要ワードです。
op_625k1.jpg
op_625k2.jpg
「受け継がれる意志」「人の夢」「時代のうねり」
人が『自由』の答えを求める限り、それらは決して
──止まらない。

という海賊王ロジャーの言葉があるからで、
明確な目的意識を持ち、強い意志で人が求めるとき、それを為すとき
人々の意志の、時代の、世界の新たな潮流が生まれる
というような意味でしょうか。
「受け継がれる意志」は145話、「人の夢」は225話に
サブタイトルとして使用されています。
そこに引っかかる言葉だからこそ
重要な意味で使われているハズなんです。
ここで言う「受け継がない意志」とは
「受け継がない」のではなく、能動的に「受け継がない」確固たる意志です。
怒りや憎しみを子供たちの世代へ受け継がせず
古来からの先人による負の感情の連鎖を断ち切り
真の幸せな未来を掴もうというオトヒメ王妃の強い意志
op_625l.jpg
またそれを頭では理解していたタイガーの願いのことです。
ラストのコマのにこやかなオトヒメ王妃を見る限り
この願いを現実のものとする
希望の光が射してきたようではありますが
16年前に生まれたばかりだったしらほしが6才になってますから
今は10年前。もうすぐオトヒメ王妃は暗殺されてしまうのです。
ひととき安堵の幸福を噛みしめたオトヒメの希望は
醜く踏みにじられてしまうのでしょうか。
それとも直接関係ない誰かの行いの余波で
政府との関係悪化を余儀なくされてしまうのでしょうか。
いよいよ回想のクライマックスが近づいてきましたよ(たぶん
楽しみですね。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 我思う故に・・・新館 , 2011 All Rights Reserved.