ジョジョの奇妙な冒険 #12 柱の男
コミックス6巻07~10章。
ジョセフに襲いかかる謎の影 ドイツ軍親衛隊ドノヴァン
何だろう・・・色?
剣聖ビルゲニアに少し神官ポーが入ったような
何にせよ吉田淳っぽい(分からない人はお父さんに聞こう
原作と同じ特殊な形状のナイフを持ち
おれのナイフに・・・云々と言いながらも、
最初の一撃でジョセフの腕を刺した攻撃以外にナイフ使わず。
ナイフの特殊なギミックを披露することも、
もちろんジョセフを切り刻むこともなく倒された。
ただ、原作のドノヴァンさんは明らかに口が軽すぎたので
その辺は、どういう残酷な仕打ちをジョセフに受けたのか
分からなくなっていた。
前回から書いているように
本作では、「ナチス」などを匂わせる表現を自主規制しているので
原作にあった「HELLO ADOLPH!」のメモ書きが無くなっている。
ジョセフのウィットに富んだイタズラ心がよく出ているし
パッと見、意味不明な、これくらいの表現はいいような気もするが
こういう「配慮」を逐一判断せねばならない制作陣は大変だ。
ところ変わってナチスドイツ軍の実験室
コミックスでは
なんとも時代不明の未来的装置のように描かれていたが
管制室はアナログなフェーダーが並んだコンソール
実験室内壁は鉄板を鋲打ちしただけの
いかにも戦時の設備であるように改められている。
これは「作風」の問題なので、ここをリアルにするのなら
第一部終盤でディオの首が入っていたケースのデザインも
ロココやバロックに倣うか、もしくは
もっと質素なものにしておくべきだったかもしれない。
荒木らしさを大切にしたいなら
原作のままで別にかまわなかった、余計な改変かも。
突っ込まれても「原作通り」で済むしな。
柱の男、目覚める
再生に充分な血液を吸ったので
柱から剥がれ落ちるようにして復活。
原作では自らの力で弾けるように飛び起きたようにも見えたが
その後は、知性も体力も”まとも”になるのに数秒かかっているので
どちらの表現でもいい。
しかし原作の方が、衝撃的ではあるわな。
蘇った柱の男サンタナ
この絵では角がはっきり見えないせいもあり、
今にも大塚明夫の声ででも喋り出しそうなイケメンです。
人間とは異質の存在である不気味さ、恐ろしさが絶対的に足りない。
そこは何とか工夫が欲しかった。
潜入ジョセフ
顔の歪み方、衣服の線のテキトーさ
いったいどこのクレヨンしんちゃんかと思った
vs サンタナ
人呼んで波紋ヘア・アタック
アタックと言いながら防御技なんだが、そこはまあいい。
シュトロハイムの髪を引き抜くコミカルなやりとりが
シリアス描写の流れに組み込まれてしまっているのが少し残念だった。
ラスト
ドイツ軍の上着を脱いだジョセフの首の後ろに
星形のアザが!
これはうれしい。
次回、JOJO vs.究極生物
さて、のりピー語はどうなる?
余談:
前回、ED映像が寂しいと言っていたら
今回大きな変化がありまして
シュトロハイムとサンタナが加わり
その代わりに
ジョナサンと若い頃のスピードワゴンが居なくなりました。
どうやらストーリーの進捗に合わせて
顔ぶれが変化していくようです。
楽しみですね。