Cogito, Ergo Sum

我思う故に・・・新館

ONEPIECE 791「ガレキ」

 




この記事を書いている人 - WRITER -

op_791h.gif 決着!!
op_791a.gif
天夜叉:ドフラミンゴは地の底へ堕ち、
op_791b.gif
体力・精神力のすべてを一撃に込めたルフィは
役目を終えて力尽きた。
騙され、利用され、自由と尊厳を踏みにじられてきた
ドレスローザのすべての民は大いに歓び
op_791c.gif
そして泣いた。
さて、キュロスである───
生まれの不幸から周囲を呪い、
触れるものすべて傷つけた少年時代。
ただ剣を振ることのみに己を見出し
望まぬ「栄光」に戸惑いながらも、人との接点を見つけた。
リク王とスカーレットによってもたらされた
過分な幸福に涙したこともあったが、その時でさえ
自分の中に在る、人を殺めた獣の素養を疎んじ
与えられたものに等しい愛情を返すことができていたとはいえなかった。
自分には不相応だとさえ思った人並みの幸せは、あまりにも残酷に奪われ
真実を知る数少ないものとして、
自分の存在を誰一人知らない世界で、10年間たったひとりで戦い続けた。
感情を表現できないブリキの身体に変えられてなお、
単なる復讐の鬼と化すのではなく
人の自由と尊厳、国のあるべき姿を取り戻すべく
大恩あるリク王と、その国の人々のために生きてきた。
今なら、
ひとりの「親」として、ひとりの「臣下」として
一からやり直すことができる。
op_791d.gif
そのキュロスが
幸せを噛みしめる人々をみて満足の笑みをこぼし、
これまでの長く険しい年月の辛苦と
本当にそこから解放された安堵に、涙した。
op_791e.gif
この感情の洪水こそ、キュロスが真に人間になった瞬間であろう。
戦い終わった、喜んだ。大いに泣いた。
さて、今回の内容はこれだけだ。
しかし次回以降の問題として気になるのは、
ドレスローザはどうなるか。そしてドフラミンゴはどうなるか…である。
本編からはかなり離れるが、ちょっと考えてみよう。
国が潰れかかって立ち直ったり、生まれ変わったケースは以前にもあった。
アラバスタ王国は、海賊の陰謀で国王の信頼が失墜し、
国を二分する内乱が起きたが、すんでのところで内乱が収束したため
王家は引き続き平和に国を営んでいる。
ドラム王国は、国家の有事に国と民を捨てて真っ先に逃げ出した元王が
突如、簒奪者として舞い戻ったが、反対勢力に打倒され元王は追放。
新たに「サクラ王国」として生まれ変わった。
今回はアラバスタのケースに近いが、大きく異なるのは王権の所在である。
この10年間のドレスローザは、
世界政府公認でドンキホーテ家の王権だったに違いない。
今後は、前王家のリク家が王権を取り戻すことになるとは思うのだが…。
以前も一度、
確かリュウグウ王国とサクラ王国を引き合いに出して触れたように
政府加盟の王国の「首」の挿げ替えなど、そんなに簡単に行えるのだろうか。
そしてそれを承認するのは誰なのか。
失脚したワポル(っぽいとある財閥会長)は、
現在新たに「悪ブラックドラム王国」を建国した。
この王国は、事もあろうに『世界貴族認定』とされている。
王国の承認は、世界政府がしているとは限らないのである。
今回のこと、特にドフラミンゴの処遇については
世界政府、海軍本部、天竜人
それぞれ異なる思惑に基づく主張がなされると予想される。
世界政府は、世界の安寧とパワーバランス維持のためなら
臭いものに蓋をするきらいがある。
現在海軍を率いるサカズキは、独善的な完全正義を唱え
そのためには過激な手段もいとわない。
以前は、それでも任務には忠実だったが、
サカズキが元帥たる今、何を推し進め、何を排除しようとしているかは
まだ明らかにされていない。
そして天竜人にとっては、
ドフラミンゴは、邪魔者以外の何者でもないはずである。
弱みを握られているため、渋々、表向き友好的な関係を築いてきたに過ぎず
世界のどこかに「生きている」というだけで、彼らにとって脅威なのである。
そのドフラミンゴを抹殺する絶好の機会が「今」なのだ。
クロコダイルのように、普通に投獄されるなどということはあるまい。
答えは、抹殺一択だ。
上記三勢力は、いずれもドフラミンゴを生かしておくべき理由を持たない。
エースのときのように、公開処刑をする必要もない。
密かに処刑し「ドフラミンゴは政府(海軍)によって始末された。」
と、公表すれば誰も困らない。
七武海制度の存続については、
さすがに五老星も考えるべき時が来ていると判断するだろう。
(そこにイッショウが絡まないとしたらそれは残念だが。
では逆に、ドフラミンゴを生かしておきたい勢力は誰か。
幸いドフラミンゴが落下したのは交易港。
このドサクサに紛れて、今なら逃がすこともできる。
ドフラミンゴを生かしたい、または活かしたい勢力は
まず、もちろんファミリーの面々。
彼らがどれだけドフラミンゴに心酔しているかは、
今となっては、僕には少しクエスチョンが残るのだが、
何せドフラミンゴは、
生きているだけで世界をひっくり返せる可能性を秘めている。
幹部たちが無事なら再起を願うのは当然だろう。
しかし平幹部たちは、バージェスに殺された可能性が高いと僕は考えているし
ディアマンテとピーカも指一本動かすことかなわないくらい負傷しているだろう。
無事である可能性があるとすれば、トレーボルだが、
自爆の際にドフラミンゴに見限られたような描写があったため、
変わらぬロイヤリティを保持しているかはいささか疑問だ。
次に、SMILEが欲しいカイドウ。
仮にシーザーを手元に置いたとしても、
トンタッタ族の協力なしにSMILEの栽培は容易ではないため、
ドレスローザ国王の地位を持たないドフラミンゴに興味はないだろう。
あとは黒ひげ・・・かな。
黒ひげは何を企んでいるのかよくわからないが
彼なりの「成り上がり絵図」があり、
その実現のためにはあらゆる物を利用し、終われば惜しげもなく捨てる。
ドフラミンゴに「使いみちがある」と判断する可能性は充分だし、
なんといってもバージェスが今ドレスローザにいる。
さて、ドフラミンゴは天竜人に殺されるか。
それとも、追手を逃れ野に下り、ふたたび海賊として再起するか。
いずれにせよ、世界の勢力図は大きく塗り変わるはずです。
僕は、ルフィの懸賞金がいったいいくらに跳ね上がるのか楽しみです。
余談ですが:
SBSなどでもたびたび話題になる、モブキャラのシャツの模様。
今回僕が面白いなと思ったのは、
op_791f.gif
「OSHI」の下に猿の顔
これ・・・「おしエテ」ですよね。上手いなぁ。
あと、
op_791g.gif
「尖っとる」「左に頭の尖った子が」と書かれた二人の間に
謎のトンガリ頭の子供が。
まさかチンジャオの孫でも、土星人でもあるまいに、
これって、過去になんかネタ振りありましたっけ・・・?
例えばナミの魚人とかみたいにさ・・・う〜ん、気になるッ!

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. ひが より:

    パンクハザードからのドレスローザ編、長かったですね・・・
    サンジ抜きでの宴はあるのでしょうか?
    世界政府の頭脳は実質「五老星」だけですよね。
    諜報機関や海軍が強いのはわかりますが、議員も議会もなさそうですし。
    レヴェリーが唯一の議会ですかね。
    どちらにしても早く新展開と新情報が見たいです。
     

  2. あさのきしだ より:

    世界政府、海軍、天竜人にとって厄介なのはドフラミンゴ個人なので
    ドレスローザの方は、一言で言えばどうでもいい。これはそのままリク王家を承認するのではと。(リク王家の頃は周辺地域の安定に大いに貢献していたという話もありましたし、キングパンチ王達も支持するでしょう)
    ドフラの命運は、やはりここで伏線だっただろうCP0が「回収」していくのでは…メタ的に考えると、「誤報」を伝えるためだけの役に諜報機関が出てきたのはアンバランスでしたし。
    やっぱり考察寄りな読者としてはバトルより、島と島の間で語られる世界情勢の方に萌えてしまう…

Copyright© 我思う故に・・・新館 , 2015 All Rights Reserved.