うしおととら
「うしおととら」のTVアニメが始まった。
「うしおととら」は1990年から7年間に亘り少年サンデーに連載されていた
藤田和日郎の出世作だ。
1992年にOVA化され、全10話が作られているが
当時は連載の真っ最中だったため、かまいたち編までで終わっている。
では今回の再アニメ化は最後までやるのかというと、さにあらず。
全39話の予定だという。
それではコミックス33巻・全313話を完全に網羅することは不可能だ。
つい先日まで「ジョジョの奇妙な冒険」に盛り上がっていた身としては、
いささか拍子抜けに感じざるをえない。
相当な数のエピソードをカットする・・・というよりも
重要な要素のみを厳選して作らないと、とても最後まで描ききれないのだが
さりげないゲストキャラも、あとあと重要だったりするので
エピソードの取捨選択は容易ではない。
しかし、シリーズ構成に、原作者:藤田和日郎がクレジットされているので
全体を通しての物語構成は、上手いことやってくれるのだろうと期待してみる。
なお、井上敏樹にはとくに期待はしていない。
左:OVA版 / 右:TVアニメ版
絵柄はOVAのときでもとくに不満はなかったが
今回は、作品後期のハードなイメージでキャラクターがデザインされており
20年以上が経過したことによるアニメ技術の向上と
地デジの高精細映像のおかげで、
OVAとは比べ物にならない緻密で激しく美しい描写ができるだろう。
「白面の者」がどれほど恐ろしく描かれるのか、期待が高まる。
気になるCVは、
主人公:蒼月潮に「遊☆戯☆王ZEXAL」の畠中祐
とらに、ジャック・バウアーや二代目毛利小五郎の小山力也
潮の父:蒼月紫暮にご存知 藤原啓治が当てられている。
OVAでは、潮を佐々木望、とらを大塚周夫、紫暮を青野武が演じていた。
潮、紫暮は今作も似たイメージを引き継いでいると言えるが
とらの配役はOVAとは大きく異なっており、
個人的には大塚周夫の「とら」は、
なかなかのはまり役だが、もう少し若い声でもいいと思っていたので
コミカルなへっぽこキャラから激渋オヤジまで、完璧だった
名優:故大塚周夫と、どのようにアプローチを変えてくるのか楽しみだ。
主題歌が筋肉少女帯なのは、
連載当時、藤田が仕事場で好んで聴いていたからだそうだが
作品にはいまいちハマっていない気がする。
筋肉少女帯は僕も好きなので、これは残念。
左:OVA版 / 右:TVアニメ版
左:OVA版 / 右:TVアニメ版
左:OVA版 / 右:TVアニメ版
第一話はうしおととらの出会いの話で、
内容はOVAも今作もほぼ同じだが
OVAよりも、細部までかなり原作に近い描写がなされている。
次回以降も楽しみにできそうだ。
ちなみに、
本サイトでは第二話以降をレビューする予定はないが、
大幅なストーリー短縮の手段や、斬新な演出に
「ほう、そうきたか!」
と、書かずに居れないような展開があることを期待している。
個人的には、
原作準拠で「からくりサーカス」をアニメ化して欲しいんだがなぁ・・・
Comment
略せば「うしとら」ですからね、どちらも「鬼」ですね。
「うしおととら」というタイトルのみを見ていたら,
「緑牛と藤虎」を連想してしまった私はワンピース中毒ですね(苦笑)