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ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #13「やばいものを拾ったっス!」

2017/06/17
 




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コミックス 34巻03章~05章に相当。

チリ・ペッパー事件の顛末。
原作では、康一によるモノローグで語られていたがアニメでは承太郎の口から皆に伝えられた。

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馴染みのオープンカフェで説明するのはいいけど、別に「弓と矢」をここに持って来なくても・・・と一瞬思ったが、
承太郎はアメリカから単身出張中の身。杜王町にSPW財団の支部があるわけでもないので、引き渡すまでは、承太郎が持って移動するのが一番安全と考えれば、これでいいのか。

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ただ、ジュラルミンケースにベルベットの中敷きを敷いて恭しく保管しているようでいて、上からも緩衝材を被せないとケースの中でゴツゴツぶち当たって意味が無いッスよ。

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原作では、承太郎と億泰が獄中の音石に睨みを効かせた記述があるが、アニメでは承太郎による報告だけなので、億泰の溜飲が下がりきってはいないようにも見えた。

「弓と矢」を使って、生み出したスタンド使いについては音石に聞き出している最中ということだけれど・・・
結局、音石によって生み出されたスタンド使いはひとりも明らかにならないんだよなぁ。

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仗助は、これからジョセフを連れて自宅へ行くに際して「母親のことは遠くから見るだけで会わないこと」、そしてそれが済んだら「すぐにアメリカへ帰ること」を希望した。

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ジョセフが父親であることは紛れもない事実として認めても、父親として接することはできないと伝えた際の、ジョセフのがっかりした表情がカットされているのは残念だ。

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ジョセフが見つけた「透明の赤ん坊」は、何者かのスタンド攻撃で透明にされているのではなく、どうやら、赤ん坊自身がスタンド使いであり、自己防衛本能で無意識にスタンド能力を使っているらしい。

12年前の十字軍遠征では、生後11か月のくせに大人顔負けの、どぐされ根性の赤ん坊スタンド使い(マニッシュ・ボーイ:死神13)が登場したが、そのことは花京院以外覚えていないので、今回のジョセフの判断材料にはなっていない。
ジョセフにとって、赤ん坊のスタンド使いなど初遭遇なのだ。

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服を着せて化粧をし、何とか怪しまれずに連れ回せる容姿になったと思ったその矢先

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赤ん坊が、身の回りのものを巻き込んで再び透明化しはじめた。

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透明になったベビーカーごと坂を転がり落ちる赤ん坊が、範囲をどんどん広げながら、周囲の木や地面まで透明化させてゆく。

ごく個人的な感想だが、スタンドの効果はまったく違うけど、アニメの見せ方として、第三部のヴァニラ・アイスのスタンド「クリーム」も「見えない相手が進んでいる」というのを、こういう風に表現して欲しかった。
あれにはいろいろ不満があった。

仗助はジョセフのことをろくに知らない。
知っていることは、「不倫の末に一人で自分を育てた母親を16年間放っていた」という事実だけ。
今日も、いきなり迷惑をかけられた。
しかも、通行人が投げ捨てた火のついたタバコをジョセフがダイビングキャッチしたことは見ておらず、ベビーカーが坂を転がりだしたのを、ジョセフが躓いたせいだと勘違いした。

そして・・・
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「透明」が…水の中に落ちただとおーっ!

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仗助はジョセフに絶望した。

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やおら手首を切るジョセフ。

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それは池の水に「色」をつけるため。
血の色が、どんどん透明になっていく中心に…あの子はおる…

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赤ん坊救出成功。

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その命をかけた勇気ある行動に、仗助は、はじめてジョセフの「尊敬するべき部分」を見た。

親とはぐれてストレスを抱える赤ん坊は、まさにジョセフに対する仗助の戸惑いそのものでもあったのだ。
「父親として接せられない」と直接言われ、肩を落として「仗助くん」と他人行儀に呼んでいた我が息子を「おまえ」と呼んで、父の背を見せたかったジョセフ。
ずっと息子が欲しかったのかもしれないな。

まぁ・・・前にも一度、全身の血液ほとんど失ったことあるけど蘇生したし・・・大丈夫でしょ。
見た目80歳手前の爺でも、波紋使いは老化が遅い(らしい)から、血管とか内蔵とかは健康だって、きっと(棒)。

次回「漫画家のうちへ遊びに行こう その1」
いよいよ彼の登場だ。

余談だが:

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赤ん坊グッズを買い揃えようとしたふたり。

ジョセフに手持ちがないので仗助のクレジットカードを使うのだが・・・この時の買い物が遠因となり、後々トラブルが起きることはまた別のお話。

しかしジョセフよ。
杜王町まで船で来たのは、電車が危険だったからなのであり、アメリカからずっとSPW財団の船で来たわけではあるまい。
チリ・ペッパーの脅威が去リ、とくに今日はごくプライベートな外出だとしても、SPW財団が身の回りのことをすべてするというなら今も張り付いているべきだし、そうでないのなら、カードか現金くらい持っていないとおかしいだろ。
「父親として付き合えない」と言われて落胆するくらい、仗助と会うことや朋子と再会することを楽しみにしていたのだろう? 手ぶらで行くかよ、普通・・・。

だいたい・・
札幌までの遠距離バスの代金は先払いだし、小銭では乗れないだろう。
いったいどうやって乗ったんだ・・・?

おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の目的で、コミックとの比較をするスタンスで書いていましたが
第四部は、三部までほど「原作準拠」に拘っていないようなので、比較はもちろんしつつ、
筆者の勝手な推察や持論を、多めに盛り込んで書いてゆきます。
基本的に、揚げ足取り中心の文章となることはこれまでと変わりないので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。
ご指摘・お叱り・応援、あらゆるご意見を歓迎します。

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