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ONEPIECE 847「ルフィとビッグ・マム」

 




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今回のポイントは3つ。
1.あらゆる種族のるつぼであるトットランドなのに、巨人族がいない!?
2.ローラは、ママが殺したいと怒り狂うほどの裏切り者。
3.ママは「海賊王」になりたかった。

まずは【ひとつめ】
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ジャッジに、巨人族を見かけないと指摘されて表情をこわばらせるビッグ・マム。
過去に手酷い裏切りにあったとか、殺されかけたことがあるとか、
嫌いなのか、苦手なのか、とにかく理由は分からないが、
意図してこの国に「巨人族」を住まわせていないことは明らかだ。
この問題が、このシリーズを大きく動かす仕掛けになる可能性は大いにある。
【ふたつめ】
ローラとママの関係はまったく良好なんかじゃなかった。
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ローラはビッグ・マム海賊団の過去最大の「政略結婚」を嫌がって出奔した。
ママにとっては殺したいほどの裏切り者なのだそうだ。
これは正直、意外だった。
828話や、843話のときに書いたように
ママの実力を持ってすれば、ローラを見つけ出すことなど造作も無いはず。
であるなら、今ローラが無事でいられるのは、ママとの間に諍いがないから。
と、僕は考えていたのだが、ママはローラの居場所を把握していないらしい。
ん・・・?
ほかの子供達への示しがつかないから、
ママの性格なら絶対に放置などしない。
地の果てまで追いかけて、必ず見つけ出して見せしめにするだろう。
しかし、ママの情報網を持ってしても、ローラは捕まっていない。
ローラがママの怒りを恐れ、
巧妙に姿をくらましている…というわけでもないのに・・・だ。
本当にそうか・・・?
ちょっと仮定の話をしてみよう。
5年前にモリアに影を取られてから、2年前にルフィたちがモリアを倒すまで
ローラはずっと海を彷徨うスリラーバークの森に潜んでいた。
陽の光を避けて陰に闇にと暮らしていたため、
外の情報が手に入ることは極めてまれで、時期にもよるが
自分が政略結婚を蹴った結果、ビッグ・マム海賊団がどうなったか
知る術がなかったのだろう。
だからローラは、自分がそれほどママに恨まれていることを知らなかった。
同時にスリラーバークは、
当時王下七武海だったゲッコーモリアの住む彷徨える島なので
ママの情報網に引っかからなかった可能性がある。
では、モリアの呪いから解放された2年前以降はどうだったか。

のんびりウォーターセブンの酒場で
「麦わらの一味の武勇伝」談義に花咲かせてる場合じゃない。
そんなターミナル島でうろうろしていたら、たちまちママの情報網に引っかかる。
しかし、ローラの居所はいまだママに知られていない。
これはどういうことか。
ほかの兄弟たちは「家出」した後のローラのことを何も知らない様子だったから
ローラを慕っていたプリンか、実の姉妹であるシフォンが情報操作して
ローラの存在を、ママの耳に届かないようにしている可能性がないだろうか。
仮にそうだった場合、ローラの再登場は大いにあり得る話だが、
上記ひとつめの「巨人族」の問題と強引に絡めるとしたら
ローラの父:パウンドが、
顔と手だけは巨人のようであることも何か関係があるかもしれない。
たとえば、パウンドは奇形の巨人族で(奇形はマズいか…)
パウンドとの間にもうけたローラが、ママにとって最悪の事態を招いたので
巨人族そのものにトラウマを感じるほど嫌悪している、とか。
・・・いや、シフォンは普通に娘として愛されているっぽいから
それはないのかな・・・。
そして、【みっつめ】
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ローラが過去最大の政略結婚を蹴りさえしなければ
ビッグ・マムは、絶大な力を得てとっくに海賊王になっていたハズだという。
盛大な「とらたぬ」乙・・・じゃなくて、
これもかなり衝撃の告白。
現在のママからは、
それほど積極的に「海賊王」になろうとしていると感じないからだ。
ほかにも、
白ひげは「ラフテル」にも「ひとつなぎの大秘宝」にも興味がなかった。
シャンクスも「海賊王」を目指してはいないようだ。
カイドウは、死にたがっているが死ねないので、世の混乱を願っている。
ティーチはわからないが
なぜだか、四皇は皆「海賊王」をまっすぐ目指してはいない。
だがビッグ・マムは違ったようだ。
そのママの怒声に対し、ルフィが再びママに啖呵を切る。
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結婚しなかったのがローラ、「海賊王」になってねェのがお前
四皇だからってふんぞり返ってんじゃねェ!最後に勝つのはおれ達だ!

ローラは自分の意志をつらぬいて自由になった。
結果こそ出ていないが、今もやりたいことをしている。
ママは他人の自由を奪ってなお、なれたはずの「海賊王」への道を失った。
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この海で一番自由な奴が海賊王。
これはルフィのポリシーだ。
だとすると、ルフィとビッグ・マムは、とてもじゃないが相容れない。
和解の道があると思ってたんだけどなぁ・・・
ところで、
血縁を結べば他の四皇を倒すことができ、一気に躍進できる強大な力とは
・・・・いったい誰なんだろう。
そんな実力と影響力を持っていそうな男といえば、
ドフラミンゴくらいしか思い当たらない。
ドフラミンゴがマムの傘下に入ることは想像できないが、
カイドウとも対等以上の付き合いをしていた様だし、
部下を婿に出すくらいは、できたかもしれないな。トレーボルとか・・・。
あとは、海軍の上層部や政府の要職と、裏で繋がること・・・くらいかな。
これも何かの伏線になるのかねェ・・・・?

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Comment

  1. つつ より:

    ローラは巨人族と結婚するはずだったのでは?破談になった理由はわからないけど、それがローラと巨人族への怒りに繋がってるとか。

  2. BIE(管理人) より:

    家族を巨大にさせたいという願いは、自分と同じ目線で…という意味なので、もっと大きな人間に見下されるのは嫌だとか・・・?
    どんなトラウマなのか、気になりますねェ

  3. けんと より:

    【ひとつめ】に関してです。巨人族が居ないことと、シーザーに巨大化した人間をつくらせることは、実際に巨人族をトットランドに居させたくないって思いからなのでしょうかねえ。

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