ONEPIECE 914「おこぼれ町」

ホーキンスとのゴタゴタで拾ったお鶴という女の縁で、お玉が飲んだ川の汚染水の毒は解毒された。まだ断定するには情報が少なすぎるが、おこぼれ町で団子屋を営むお鶴とお菊は、敵ではなさそうだ。

「おこぼれ町」は、役人の町のおこぼれを目当てに貧しい人々が集まった町。

かつて、地域を治める大名：光月おでんの計らいで、巨大な農園が作られたそうだが、今ではその農園は将軍オロチが独占し、民を飢えさせている。

いくつか引っかかる。

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モモの助の正体を明かした際の錦えもんの口上では、おでん様はワノ国「九里」の大大名だと言った。しかし、お鶴が言うには、20数年前までは、永く「光月家」がワノ国を治めていたそうだ。

ワノ国を治めていた…？

かつては将軍に等しい地位に居た「光月家」が没落して地方の大名に追いやられ、今ではお家が取り潰しになってしまった、と捉えられるだろうか…　それとも、え…？

しかし、謀略にせよ敗戦失脚にせよ、将軍（に等しい）座を追われ一大名に格下げされた主君を、「大大名」と紹介するのはちと不自然。主君おでんへの尊敬と現体制への不満が、錦えもんにそう発言させたと考えられなくもないが、ゾウのミンク族は実際の光月家の立場を知っているし、ここへ来てルフィに見栄を張ることにも意味はない。

となると、「光月家」は九里の大名にして、将軍に代わって（もしくは支えて）かつてワノ国の治世を牽引していた大大名である。…とするのが自然だ。「ワノ国を治めていた」とは少し言葉が過ぎる気もする。

まさかとは思うが、光月家がかつての将軍の血筋だったとすれば、モモの助が「いずれ将軍になる」と言っていたのが、子供の戯言ではなかったことになるな。

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「光月家」のお膝元だったこの場所で、まだ新入りのはずのお鶴の団子屋だけが「光月家」の家紋に似た暖簾を掲げている。（単に「鶴ですよ」とは言わせない）
「おこぼれ町」の住人たちは、役人の町のおこぼれにあずかるために、全国各地から流れ着いた者たちだが、お鶴とお菊はそれぞれ「光月家」と何らかの縁があり、何か目的があってあえてここに来たようだ。それはいったい何か。

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拙者は「侍」

お菊は女だてらに「侍」を自称し、カイドウ軍またはオロチの手勢についてもある程度調査済み。お菊は、錦えもんが言っていた「反乱の意思を持つわずかな同士」のひとりとなり得るだろう。お鶴はお菊の正体を知らなそうなので、別動隊のひとり、もしくは善意の第三者（ただし光月家への気持ちは同じ方向を向いている）ってところか。

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今、役人街にいる真打ちは三人

そのひとりホールデムの部下のSMILE能力者に、お玉が拐われた。

はて？
お玉が狙われた理由は、ヒヒを手懐けた能力に興味を持たれたからだそうだが、その情報はホーキンスの部下が掴んでホーキンスは上にあげず握りつぶしたはず。カイドウにさえ情報を隠匿したホーキンスが、他の真打ちと情報を共有することは考えにくいし、「報告」とはどこから届いたのだろうか。
聴覚に優れたバットマンにしても別の任務中に、人間の六倍程度の聴覚でホーキンスチームの会話が盗み聞けたとは考えにくいし、少し余談だが、人の六倍の聴覚というのが実際のコウモリのデータに基づくものであるなら、知覚できる周波数帯域の幅が人の六倍ということで、人より六倍小さい音や遠くの音がよく聞こえるわけではない。
他の「目がいいギフターズ」とかがホーキンスを監視していたと考えれば辻褄が合う…かな。やはりホーキンスは他の真打ちとは仲良くなさそうだ。

で、その真打ちホールデム様

ライオン…？

二本角のSMILE能力者たちを束ねる部隊長「真打ち」は、シープスヘッドがそうであったように、自身もSMILE能力者である可能性が高い。そうなると、ホールデム様はライオンとか虎とか、凶暴な大型ネコ科哺乳類のSMILE能力者のようにも見えるのだが、僕には少し気になることがある。

常に移動している幻の島「ゾウ」に、ジャックが二度も「確実に」たどり着いた理由が明らかになっていないのだ。

ホールデムは、モコモ公国出身のミンク族ではないかと僕は思う。ペコムズの正体だったり、記憶を失ったペドロが…ってことではないと思いたい。

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お玉を連れ去ったギフターズを追って、役人と海賊たちの町（すなわち敵しかいない）博羅町へ突入するルフィたち。さぁ、賽は投げられたぜ！

それを近くの山から監視していたハートの海賊団は大騒ぎ。

騒ぎを起こす前に…って言ってたのに、間に合わなかったんだねぇ。

ってか、ローたちが潜伏しているこの山には煙突が立っていないし、なにやら焼け跡のようでもあるし、おでん城があった山にいるようだ。
バットマンたちが探している「ここ数週間、農園を荒らしている盗人」というのも、ローたちなんじゃないのか…？