Cogito, Ergo Sum

ONEPIECE 1010「覇王色」

 




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宙に浮かぶ鬼ヶ島から転落したママ。


三体のホーミーズたちは、ナポレオンは単身で飛べないし、プロメテウスはゾロが食い止め、肝心のゼウスはキッドが鉄クズでこしらえた箱に閉じ込められ、それぞれママを助けに行けない。


見かねたカイドウがゾロを襲い、ローの機転でゾロは攻撃を受けなかったが、プロメテウスを逃してしまった。


ゾロはママが海に落ちることを求め、たとえ死なずとも、戦線に戻れなくする好機と捕らえていたようだが、ローはそのためにゾロという戦力を失うマイナスの方が大きいと考えたらしい。
二人を引き離せばもうマップ兵器「覇海」は撃てないからか、キッド&キラーのコンビが勇んでママを追う。クソ重たい鉄クズをぶら下げて、キッドはどう空中戦をするつもりなんだか、まぁ任せてみようか。

九死に一生を得たママに、プロメテウスがなにやら頼みごとがあるようだ。僕が思ったのは2つの可能性。


ひとつは、ドジでノロマで足手まといのゼウスをお払い箱にして、新しいパートナーが欲しいと懇願するパターン。もうひとつは、ゼウスなんか必要ないからその分自分をパワーアップさせて欲しいと願うパターン。いずれにせよ、ゼウスを放逐する提案とみた。
それがプロメテウスが本気でゼウスを疎ましいと感じているのか、ナミの奴隷という立場に未練があるゼウスの心情を汲み取って自由にしてやりたいのかは分からない。…が、これでゼウスは晴れてナミの下僕になれそうなヨカン。

ところで、
ふたりの名前がギリシャ神話の神に由来することはご存知だと思うが、雷を武器とする全知全能の神がゼウス、人間に「火」を分け与えたのがプロメテウスなので、雷雲と太陽をそう名づけたものと考えられる。
だが、どちらかというとプロメテウスの方が人間に対して穏健派で、ゼウスはそれを容赦なく叱責する立場だったのは面白いな。

前回カイドウの「降三世・引奈落」を受けて、ルフィは気を失っている。
ルフィの危機でもあるし、すでに体力をかなり消耗しており戦いをダラダラと引き伸ばすのも性に合わないゾロは、自身に今できる最大最強の技をカイドウにぶつける。


「鬼気九刀流・阿修羅 抜剣・亡者戯(ばっけい・もうじゃのたわむれ)



「鬼気九刀流・阿修羅」は、まぁ人間離れした技だとは思っていたが、ゾロの技の中でも最高位だったのね。
これまで、カクを倒した「阿修羅 弌霧銀(いちぶぎん)」と、パシフィスタになんとか致命傷を与えた「阿修羅 魔九閃(まきゅうせん)」が登場したが、あれから二年の修業を経てさらに強力になったゾロ最強の技が、まさか上方落語からの引用とは驚いた。

余談だが、引用ネタはまず間違いなく「地獄八景亡者戯」。
天保年間より口伝されず、文献などから三代目桂米朝が復活させた、1時間を超える演者に技量とセンスが要求される大ネタである。

過去の「鬼気九刀流・阿修羅」の技との大きな違いは、三本(九本?)の刀がすべて武装色の覇気で黒刀化していることだが、どうやら「覇王色の覇気」も込められているらしい。


見事カイドウに傷をつけ、その威力にカイドウは目を剥きおののいたが、先のダメージもありゾロはもう動けない。

だが今のゾロの攻撃の意味するところは何か。


「覇王色」使いの蔓延に辟易していたカイドウが、ゾロの「覇王色」の片鱗に脅威を抱いている。
同じく「覇王色の覇気」を持つルフィが肉体を武装硬化させた攻撃は、確かにある程度のダメージを与えていたようだが、カイドウにここまでの警戒を抱かせなかった。
剣術と武闘の違いはあれど、カイドウも認めたゾロの攻撃にはこれまでのルフィに足りない「何か」が備わっていたのだ。

今のゾロの攻撃もヒントとなったかもしれない。意識を取り戻したルフィが言う。


「覇王色」も、纏えるんだろ?

資質なのか、それとも鍛錬が必要なのか、ひと握りの強者だけが「覇王色」を纏えるらしい。
カイドウの金棒を食らい、身を以てそれを悟ったルフィが今ようやく開眼する。


触れずに打撃する覇気「流桜」



これで対等に戦える・・・とまでは決して言えないが、もうあとは何があってもおれがなんとかする。
ゾロとローに「下へ降りろ」と言うのは、ルフィが本来なら大勢で袋叩きにして勝つことを由としないからだ。
元々この戦いはワノ国を取り戻す戦い。モモの助と赤鞘の侍たちへの助っ人という立場ならそれでも良かった。


しかし「ワノ国のすべてを背負ってくれ」と錦えもんに託された以上、そこから先はルフィの戦いでもある。
そして、今ようやくカイドウに通じる戦い方を掴んだことで、俄然やる気を取り戻した。いや、気を失ってなおやる気は失っていなかったが、勝つビジョンが少しは具体的になったのだろう。あるいは自分が勝つ未来でも垣間見えたかもしれない。


「四皇はおれが全員倒す」といったルフィ。果たしてそのひとりめがカイドウとなるのか。

さて、
触れずに倒す覇気とは一体なにか。


どうやら「流桜」とは元来刀に纏わせる「力」らしい。


ゾロは、師匠から伝えられた「刀を意志のとおりに操る」極意を、アラバスタの戦闘のさなかに会得した。加えて2年の修業で刀に武装色の覇気を纏わせることを体得し、さらなる研鑽の末に編み出した最強剣技には、ゾロ自身まるで身に覚えのない「覇王色」が加味されていた(らしい)。
それは図らずも、ゾロの師匠はワノ国の侍の系譜であり、刀を用いた戦闘にワノ国独自の流儀を重んじたであろうことが軽視できない。
さらに師匠コウシロウは、和道一文字と閻魔の刀工である霜月コウ三郎のせがれ。
持ち主の流桜を勝手に放出する暴れ馬「閻魔」を三刀流に組み入れるにおいて、これほど相性のいい組み合わせはないはずだ。

ただ、老いて衰えたヒョウ五郎が使えるということは、ヒョウ五郎もまた「覇王色」使いということなのだろうか。

おでんは「覇王色」使いだったようだ。

初登場の時点でおでんは刀を武装硬化させ、ただでさえ鬼強かったが、ロジャーと出会ったときは、まだ触れずに斬りつける剣技を知らなかった。
その後、ロジャーとの旅を経て何倍にもなったというおでんの強さは、この触れずに倒す「覇気=流桜」を体得したと考えていい。

この辺がむずかしい・・・。
ルフィとおでんは「覇王色」使いなのだろう。カイドウもな。
だが、ヒョウ五郎とゾロはどうか。

「覇王色」は生まれついてのもので、あとから覚えたり鍛えることはできないそうだが、本人のパワーアップで相対的に強化されるらしい。ゾロの「覇王色」はルフィほど強くはないが、ゾロ自身が強くなることで剣の威力に影響するほどになってきた、と考えるべきか・・・。
もしくは、侍独特の剣を用いた戦闘法に「流桜」をうまく絡めることで、「覇王色」を纏うのと同様の効果(威力)を発揮するのかもしれない。
それをカイドウが「覇王色」と勘違いしたのだとすれば、ゾロに身に覚えがないのも当然だ。

第二の師匠:ミホークが、自らの地位を脅かされないために、至高の奥義をあえて教えなかったとは考えにくい。2年では時間が足りなかったと考えることはできるが、ゾロには「覇王色」の素養を感じなかったから教えなかった、と考えたほうが通りがいい。

やはり、カイドウがゾロに感じた「覇王色」は、ワノ国独特の「似て非なるもの」なのではないだろうか。

いずれにせよ、ゾロは剣士としてかなりの高みに登ってきたことが、カイドウの表情から伺える。
さらなる成長を遂げ四皇を超えてゆく「海賊王になる男」ルフィと、「最強の剣士を目指す」ゾロ、遠くない将来、本当に最強となる日が訪れそうだ。

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Comment

  1. 匿名 より:

    閻魔が覇王色なのではないでしょうか

  2. 匿名 より:

    武装色+流桜=覇王色ではありませんよ。武装色+流桜はあくまでも武装色の延長。これからのルフィが見せるのは…。武装色+流桜+覇王色による攻撃になるという事でしょう…。

    • BIE(管理人) より:

      ルフィはそうです。ただ、カイドウが驚いたゾロのものは、同じ理屈のものなのかはやや疑いが残ると考えています。

  3. コバヤン より:

    カイドウの皮膚は硬くて武装色の覇気だけではダメだけど「流桜」を使えば
    ダメージを与えられ覇王色の覇気をまとえればより強力なダメージを与えられるって感じでしょうか?

    「流桜」がいまいち分かりづらいです。ゾロが刀に武装色の覇気をまとわせるのは
    「流桜」の基礎みたいなもんなんですかね?

    • BIE(管理人) より:

      分かりにくいですよね。わざとですよね、きっと・・・
      「覇気=流桜」と断定できないのが実にもどかしい。

  4. 匿名 より:

    全部考察丸パクリで草

  5. 匿名 より:

    今週はめちゃめちゃ面白かったです!
    しっかりバトルが描かれると良いなと思いました。

  6. 匿名 より:

    ルフィはカイドウに唯一つけられる方法として”覇王色を纏った攻撃”というのに気付きこちらも今までは、差があり過ぎましたがようやく少なくとも互換には戦えそうですね。
    今まで、誰1人カイドウにダメージを与えられなかったのはそのせいだと考えていいのでしょうかね?覇王色付きの攻撃をしてなかったからということで?赤鞘側もおでんを除いて。

    • BIE(管理人) より:

      おでんも含めて、カイドウに通じる攻撃はすべて「覇王色」と考えていいのか、それは少し疑問が残りますね。

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