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ONEPIECE 1040「新世代の耳にも念仏」

 




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キッドとローふたりの連携プレイがバッチリ決まったものの、さすがのバケモノ“ビッグ・マム”は簡単にブッ飛んではくれなかった。
電磁砲の威力が足りないのか、それとも手を掛けられないほどもっと巨大な穴を開けるべきだったのか。鬼ヶ島全土を瓦解させるわけにもいかないので、穴の大きさはこれが限界だったのかもしれない。ただ、キッドの電磁砲は…というと、


なんか・・・磁力で押し続けてる?

我々が知る(いや理論とかは詳しくは知らんがww)いわゆる「レールガン」とは、ちょっと仕組みが異なるのかもしれない。とにかくママをブッ飛ばすには「圧」が足りていない。
ママはまだ踏ん張る力を残しているばかりか、さらに無分別に寿命を奪う「ソウルポーカス」を繰り出す。

本来なら、傷ひとつ付けることすら困難なビッグ・マム。切り崩す糸口を掴むことすら難しく、己の渾身の攻撃が通用しなければ、そこに残るのは「恐怖」である。
その「恐怖」を人質に、50年分の寿命を差し出すか永遠の隷属か選択を迫られるのが「ソウルポーカス」。 ん・・・そうだっけ・・・?

久しぶりに本気で戦うことを楽しむ段階はとうに越えた。この若造どもは生意気で小癪で、特にローは(自分のことを棚に上げて)理不尽だ。許せない。


戦場全体が「恐怖」に包まれれば勝負の潮目も変わる。これはママにとって起死回生の一手なのだ。

だが、キッドとローは最初からママを怖れていない。彼らにはママの切り札たる脅しの言葉こそ、ママが限界の淵に立っている証左と感じただろう。


とはいえ、これ以上「恐怖」を撒き散らされても面倒だし、仲間を呼ばれても煩わしい。
ホールケーキアイランドでの事を聞いていれば、ママの壮絶なジャイアン砲悲鳴の音波被害にも備えた方がいいと考えたかもしれないローの更なる技は、「お前の影響で出る音は全て消えるの術」


恩人コラさんの技の再現だ。そこは「カーム」だろ…という気もするが。

怨嗟の怒声も、穴の淵を掴み崩す地響きも、もはや周囲には聞こえない。
ひたすら恐怖に苛まれ、寿命を取られるがままだった兵員たちの恐怖がやわらげば、ママも現在の自身の無力さに気づいただろう。


キッドの電磁砲の追い撃ちで、ママはとうとう穴に落ちる。
途中、もがいて武器庫の弾薬をひとつ握りつぶして爆発させたが、誘爆はヤマトが阻止し、それ以上掴むものもなく、

ママは鬼ヶ島から落下した。


後の世界に「大海賊時代」という混乱の種を蒔くだけ蒔いて、責任を取らずに自身は死んだロジャーに忌み事を云いながら…。

キッド&ロー、ふたりがかりとはいえ大金星。


そしてママ大爆発!! え・・・?
鬼ヶ島は大きく崩れ、モモの助が踏ん張っているおかげで進行が緩み、花の都の十数キロ手前で爆発が起こったものの、その音はローの凪の術の効果で最低限にとどまり都に騒動は伝わっていないようだ。

ママが爆発したのは、武器庫で引っ掛けた爆弾と一緒にいくつかの弾薬が落下したからなのだろうか。



問題だった火前坊は、見るからにヒョロガリに衰える様が確認できたが、消失したとは描写されていない。
これが残留思念や、誘爆させるまで何としても命尽きるまいとするカン十郎の最期の執念だったなら、かりそめに一個の爆弾が爆発しただけで満足したのかもしれない。「オオ オロチ… 様…」という弱々しい呟きは「やりましたぞ」という満足感なのか、はたまた「無念なり」というさらなる怨嗟か。
ともあれ、火前坊の消失(もしくはカン十郎死亡)が確認できていない以上、武器庫にはまだたくさんの爆弾が残されているので油断はしない方がいい。

だがモモの助が、象主が来ていることをヤマトに伝えたので、ヤマトの気持ちは象主に持ってかれそうな気がしないでもない。
まぁ・・・読者もな。


象主はジョイボーイの仲間だった。

当然関わりはあると思っていたが、800年前の歴史に言及するときがいよいよ来たかと、期待が高まる。・・・次回この続きの話をするとは限らないけど。・・・しかも来週号は休載だけど。

さて、武器庫の爆弾がひとつ爆発して鬼ヶ島が大きく揺れたとき、島の各所で気になったことをいくつか。


互いに金縛りの術を掛け合い動けない雷ぞうと福ロクジュの戦いは、福ロクジュが先に音を上げた。しかし、これが雷ぞうの勝利を意味しているかと云うとそうとも限らない。
炎に焼かれる身を厭わないという意味のガマン比べは雷ぞうの勝ちとなるが、一言も発さないまま術も解かずに雷ぞうがすでに事切れている可能性はないか。いわゆる「立ち往生」そういうのオダッチ好きそう・・・僕は少し心配だ。



ゾロが落ちちゃう!

ゾロは死神の姿を見ていたが、それが現実だったのか幻だったのか・・・。死神を前にして仰向けで「体が動かねェ」って言ってたけど、今はうつ伏せて倒れてる。ゾロが見た死神はどうやらブルックではなかったようだが、このゾロに起きている変化は捨て置けない。

体が動かないのに今うつ伏せで倒れているのは、可能性としてふたつ。
キングを倒したときからうつ伏せで意識を失い、死神の幻を見た。か、仰向けで動かない身体に迫る死神に「実際に」何かをされて、結果うつ伏せで倒れているのか。
いずれにせよ、全力でキングを倒したあとにバンダナを左腕に巻き直す余力があったとも考えにくいんだが・・・血まみれだし、地面割れて落ちそうだし、とにかくゾロがやばい。

マルコあたりが助けてくれないかね・・・。

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Comment

  1. 匿名 より:

    ビッグマムの後から落ちていくポイポイカプセルみたいなのが爆弾なのではないでしょうか?

    • BIE(管理人) より:

      ホントだ!それっぽいですね。
      ヤマトが凍らせてた打ち上げ花火みたいな丸いものしか見てなかったです

  2. 匿名 より:

    ようやく、ビッグマムは倒されました!
    しかし、最初に、またしても能力を利用して回復しようとするなんてこりゃキリがないと思った時ローが能力を使って止めてくれて助かりましたね!流石は、四皇の一人ということもありトドメまで3話分使いましたね。
    ローたち2人も、一気に脱力した事でしょう。
    そして、思った通りローの大穴が役に立ち、ビッグマムと爆弾とあと火前坊もついでに。←これに関してはもしかしたら爆弾の爆破で消滅したかもですが?

    あと、他の局面も少しだけ描写されました。
    雷ぞう側は、恐らく福ロクジュがリタイアし雷ぞうの勝利ということでしょう。
    そして、肝心のゾロ側は…..ゾロが血まみれで倒れておりあの死神の姿は消えていました!!!😨🩸 
    ・今現在のゾロは気を失っていて死神は、悪夢の中の幻
    ・既に、1038話で出現した死神の攻撃を受けてしまい、気を失っている

    のどちらかでしょう?
    まあ、どっちにしろ死亡はしてない…はず。

  3. 匿名 より:

    第651話"新世界からの声"

    第1040話"新世代の耳にも念仏"
    マム登場と退場のタイトルがかけてるのもいいなと

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