ONEPIECE 1145 「樹道8号線第2樹林火災」

いったい何が起きて瀕死の重傷を負ったのか・・・
ロキが少しずつ語りはじめる。
「神の騎士団」の襲来
外海に飛び出して暴れていた頃の因縁などではないとロキは断言する。
どうやらその頃のロキは「世界の頂点を獲ったる」とか「世界を滅ぼしたる」とまでは考えていなかったのか、わざわざ藪をつついて蛇を出すような暴れ方はしていなかったようだ。とはいえ、真っ向から戦ったら勝てる自信もあるのか、“そのように”行動していたらとっくに「世界の王」になっていた、とは、はたして強がりなのか確信なのか、それともただ己知らずなだけなのか・・・。
だが、ロキが彼らに「神の騎士団」への勧誘をされたことを教えることはなかった。
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「神の騎士団」=“世界政府の騎士”に、ルフィがなんだか違和感を覚えているように見えるのは、ルフィにとって世界貴族というのはチャルロス聖に代表されるように、特権階級に胡座をかく無能のイメージがあるからなのかもしれない。そんな奴らが武を奮ったとて「騎士」と名乗るなど片腹痛いとでも考えているんだろうか。
つい先日死闘を繰り広げた「五老星」をいったい何だと思っているんだろうな。
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錠を解いてもらっていないので、シャンクスの居場所をまだ話すことはできないが、ガキの頃に会った海賊に憧れる気持ちはわかるとロキは云う。ロキの回想に出てきたシルエットはロックス。
ロックスは「連れて行ってくれ」と懇願するロキをまったく相手にせず容赦なく斬りつけたが、それでもロキはロックスとともに居たかったと今でも考えているらしい。
エルバフで持て余した自身の“力”や善悪のタガが外れた“精神”を活かせる場所がロックス海賊団しかなかったのか、それとも元々そうではなかったがロックスに認められるように“稀代のワル”に変容したのか。
ハイルディンの神妙な面持ちから察するに、ロックスとの出会いがロキを歪ませたのかもしれない。
その「強さ」だったのか「生き方」だったのか、作中ではいまだ明らかになっていないロックスのどういう部分にロキが憧れたがとても気になるのだが、今回のシリーズでそこまで詳しくロックスの人となりが描写されることは、はたしてあるのだろうか・・・。
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その頃、
ドリブロ率いる巨兵海賊団(+ヤーさん)は、巨大な怪物たちを順調に掃討中。
ヤーさんは、シャムロックと軍子の覇気にいち早く感づいていたが、追って増援があることも予見していたようだ。
ルフィたちとの別れ際に、この後エルバフが無事では済まなくなると思しき助言を残していたからな。
「エルバフが安全じゃなくなったら、世も末」
これまでの長い歴史上、エルバフがいかにアンタッチャブルな存在だったかが伺える。だがそれもハラルド王の融和政策のお陰でエルバフの脅威は世界中で和らぎ、事実、若者の精神が軟弱化してきているエルバフは、もうかつての勇猛さを維持できなくなりつつある。
それを狙って世界政府はエルバフを攻略しようと魔の手を伸ばしてきたのだ。弱みを握ってでも指揮下に取り込めるならば良し、しかしそれができぬのであれば、敵に回られるのも厄介なので滅ぼすべし。
かつてロジャーが辿り着き、まだ早すぎた“ひとつなぎの大秘宝ワンピース”。それに関わる歴史の変革のときは近い。
さらに、世界政府が厳重にその存在を隠匿してきた「ニカ」の力が世に顕現し、隠された過去の歴史とこれから起こるであろういくつかの人為的な災厄がベガパンクから告発された。
歴史のコマが間違いなく進んでいる今、政府は予定を繰り上げたのか、はたまた来たるべくしてその時が来たのか、世界の大変革が起きようとしている。これまで手を出すことがなかったエルバフに政府がテコを入れるとはそういうことだ。「世も末」とはまさに云いえて妙である。
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さて一方、
眠ったまま行進を続ける子どもたちの目の前は火の海。
それを必死で止めようとしたサウロは、現われた怪物を仕留めることに追われ、結局ひとりも止めることはできなかった。
消防隊も全力で消火作業を行うものの、炎の勢いが大きすぎて放水が追いつかない。
その万事休すを救ったのは
火災は見事に鎮火しひとまずの安堵を得たが、子どもたちの行進は止まらない。ゴールの西の村の港はもう近い。
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そして大惨事を食い止めたジンベエの行方を追ってきたのか、コロンの船に招かれざる客がひとり。
おっとオダッチ、
軍子の股間の描き方がまた進化してるぜ。
エッグヘッド編以降おしりの描き方のコツを掴んだらしいが、前からチラ見えする「尻肉」を描写したのは初めてではなかろうか・・・。
ええぞ、もっとやれ!