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ジョジョの奇妙な冒険 第四部 #02「東方仗助!アンジェロに会う」

2017/06/17
 




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グレートでスよ!こいつァ

え? どいつがグレートだって?
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・・・どいつもこいつもグレートですよ・・・いや、失礼した。

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主題歌「Crazy Noisy Bizarre Town」解禁!

90年代のライトなダンスミュージックという感じか、ずいぶんとポップで、これまでとは雰囲気がまるで違う。
嫌いではない・・・が、爽やかで、少し「あっけらかん」としすぎていて「サスペンス・ホラー」と分類される本作のイメージとは少しかけ離れている気が。

とにかく、期待していたものとは全然違った。ある程度予想はしていたが、映像も神風動画ではなくなったし、やはり三部までとは作品のコンセプトからして異なっていると考えてよさそうだ。

第01・02話を観た感じでは、セリフの一言一句、抑揚、ふきだしの行や字の「間(ま」まで努めて原作を再現しようとしていた、あの度を越したとも言える拘りが、第四部ではそれほど感じられない。

それがダメだとは思わない。しかし、本ブログの「アニメ ジョジョの奇妙な冒険」一番の楽しみ方は、原作準拠がどこまで「本当に原作準拠か」を検証すること。
そういうスタンスなので、本作がいかにクオリティが高くとも、凡百のアニメ化作品では、レビューをする意義が薄れてしまう。
せっかく乗りかかった船なので、頑張ってレビューを続けようと考えてはいるが、どこかでプッツリ中断しても・・・仕方ないと思ってほしい・・・と、まぁ、ひとしきり言い訳もしたので、本編行ってみよう。

コミックス 29巻04章~07章までに相当。

アンジェロが死刑を求刑されるに至る最後の事件
前回濁されたと思った、最低最悪の事件の詳細が、カットされずに描写された。しかも絵つきで。今まさに東方家に迫るアンジェロが、いかに異常で危険な男か、回を跨いだので改めて注釈するのは効果的だ。

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通りがかりの犬の飼い主を殺害。

殺人鬼が、なにやら道徳的なこと言ってるようだが、道徳心から言っているのでも、難癖をつけているのでも、また生まれ故郷の杜王町を愛する気持ちから言っているのでもない。

アンジェロは“いい気になっているやつ”が気に入らないのだ。彼の性分として“いい気になっているやつ”を破滅させたいのだ。

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アニメではこのセリフがカットされてしまったので、たしかに一度言うだけでも意図は伝わるとはいえ、あえて強調して繰り返す「荒木節の名調子」が切り捨てられたのは残念だ。

仗助の証言から、アンジェロのスタンドが遠距離型でパワーは弱いが何らかの方法で人間の体内に入ってくるタイプと読んだのはいい判断。

しかし、その手段はこの段階では具体的に分かっていないのに
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「飲み食いするな」はまだしも「水に近づくな」は理解が進みすぎだ。

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原作では、この直後にもう「コーヒーとか牛乳に化ける液体のようなスタンド」と断定している。

母:朋子がコーヒーから体内へ侵入を許したといっても、スタンドが液体に化けるところは誰も見ていないにも関わらず、承太郎がすでに理解しているかのような物言いだ。アンジェロが牛乳を使って体内侵入を狙っていたことも、この時点では、アンジェロと読者しか知らないことなのに。
アニメではスタンドを液体と断定する承太郎のセリフはカットされているが「アンジェロの能力の具体的な部分はわからない」と言ってしまっているので矛盾点は排除できていない。

これまで体内に侵入してくるスタンドといえば、「法皇の緑」と「恋人」がいたが、いずれも直接接触して侵入してきた。水を介して…という推測は、一体どこから来たのか。

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承太郎の到着を待つ間、仗助が暇つぶしに遊んでいるゲームは

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第三部で承太郎がT.T.ダービーと戦ったゲームの続編っぽい野球ゲーム。

ところで1999年といえば、初代プレイステーションが全盛の頃。
しかし、この原作を連載していた92年春頃には、まだサターンやプレステ等の次世代ゲーム機の登場が想像もつかなかったので
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原作では当然のごとく、スーファミ風のゲーム機を使用している。

アニメでは、96年発売の「ニンテンドー64」風のゲーム機を使用、プロフィールによると、仗助の趣味はTVゲームとのことだが、この当時、64派だとは… なかなか「通」ですな。

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「今週のビビらせ勝負」これは原作にない演出。

僅かな登場シーンで、祖父:東方良平の人となりや
東方家の家族仲などがうまく表現されている。

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アンジェロの罠、ブランデーに偽装した瓶を開けてしまったじいちゃん

いくらなんでも成分までアルコールに化けられるわけはないだろうから、栓を開ければ匂いで中身がブランデーではないことくらい誰でも分かる。(元は化粧品の瓶だしな

爺ちゃんもうっかり飲んでしまうほどマヌケではなかったと思う。
しかし、仗助しか居ないリビングのテーブルに見慣れないブランデーの瓶、真面目な(?警官である爺ちゃんは、中身を確かめるため、栓を開けた瞬間に襲われたのだろう。決して、仕事終わりにブランデーを飲もうとしたのではないと思うぞ。

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おれがこの町とおふくろを守る。どんなことが起ころうと…

脳天気な仗助の、主人公としての決意。この決意こそが、第四部をゴールへと牽引する。思えば承太郎も、DIO討伐の旅に出たのは母親を救うためだった。

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かつての自分を見守るように、原作では承太郎が描かれているのが省かれているのは少し残念だ。

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東方良平 享年55歳・・・55歳!?

仗助の母:朋子は、当時62歳のジョセフと恋に落ち、21歳で出産、以後16年、ジョセフにも知らせずシングルマザーとして仗助を育ててきた。その頃の東方家は、当然穏やかではなかっただろうが、逆算したら、祖父:良平が朋子を授かったのは18〜19歳ということになる。この町の警官として35年と言っていたので、警官になったのも朋子が生まれた後のことだ。
・・・この祖父も、大概やな・・・。ばぁちゃんどこ行ったんや・・・

アンジェロは近くにいるにもかかわらず、攻めてくることないまま三日、窓の外には雨が降り始めた。

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水に化けるスタンドが、雨に紛れて襲い来る。

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これは、デビルマン vs.ゲルマー戦のオマージュか。

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まぁ・・・色っぽいピンチとかはとくに無いんだが・・・

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アンジェロの「アクア・ネックレス」は、蒸気と水で家の中に逃げ場をなくして攻めてくる。
蒸気を吸い込むとヤバイ。蒸気なので捕まえられない。雨が降っているので外にも逃げられない。

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ブチ壊し抜ける!

壁の向こうへ離脱し、壊した壁を修復して追ってくる蒸気を遮断。ところがその作戦を先読みしていたアンジェロは
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加湿器を使い、仗助の口に侵入することに成功するが・・・

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予めズタズタにして飲み込んだゴム手袋を、修復して吐き出すことで見事捕獲。

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原作では、クレイジーDは修復する事に専念しているのか、仗助が自力で吐き出しているが、アニメではクレイジー・Dが、修復したうえで引っ張りだしている。
この表現の違いは面白い。たしかに中に生き物が入ったゴム手袋丸ままを、自力で吐き出すのは相当難しい。

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実は、原作では壁抜けをする直前の場所にゴム手袋がかかっていた。

おそらく荒木先生はこれを使ったと言いたいのだと思うが、では、いつの間にズタズタにしたのさ?という疑問が浮上する。そのためなのか、アニメでは壁抜けの直前にゴム手袋は確認できない。
事前に飲み込んでおいたことになるのだろう。うぇ〜
追記)アニメ版のゴム手袋に関するご指摘いただきました。アニメの方がちゃんと描写してますね。

ところで・・・
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アクア・ネックレスが入ったゴム手袋を振り回すと本体がぶっ飛ぶのは何故なんだぜ?

スタンドを傷つけたら、本体も傷つくというのは理解できる。スタンドを振り回されたから本体も目が回るというなら、それも分かる。しかし本体に物理的な力が加わったわけではないだろう。「恋人」のときも納得できなかったが、これも到底納得がいかないな。

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アンジェロ敗北。岩と一体化し観光名所に。

次回、アンジェロの口からスタンド能力発現の謎が語られる
「虹村兄弟 その1」

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エンディングは
サヴェージ・ガーデンの「I want you」懐かしいな・・・。
1998年の楽曲だ。時代背景を反映していて、いいね。

おことわり)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」 のレビューは
「原作準拠」の検証の意味も込め、コミックとの比較をするスタンスで書いています。
基本的に、筆者の好みに応じた揚げ足取り中心の文章となるため
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思いますが、
筆者は決して悪意を持ってはいないことをご理解の上読み進めていただけると幸いです。
また、検証・認識の甘さから、的はずれなことを書くかもしれません。
その場合は、遠慮なくご指摘ください。

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Comment

  1. 腰痛おじさん より:

    初見の印象ではエンディングの方が世界観に合ってるので
    そっちをオープニングにした方が良かったのでは・・・と思いました

  2. BIE(管理人) より:

    確認しました。本当ですね。
    結構早い段階で一個なくなってました。情報ありがとうございます。

  3. 名無し より:

    よそでも私的されてますけど、ゴム手袋が途中でひとつ減っている描写がありました。
    これにはスタッフ細けーと思ったんだけど。

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