ONEPIECE 623 「海賊フィッシャー・タイガー」
扉絵特集 世界の甲板から Vol.9は
vol.8と同じくシロップ村から医学生カヤ
イケメン(?たちに言い寄られ、執事メリーが牽制する騒動を
まったく気にも留めず勉強に打ち込むカヤ。
シロップ村に医大があるとも
こんなあか抜けた軽薄な若者どもがたくさん居るとも思えないので
カヤは他所の島の医大に通っているものと思われます。
軽薄メンズはわざわざシロップ村のカヤの屋敷まで
押しかけてきたのでしょう。
以前の押しが弱いカヤなら
軽薄メンズの猛烈アタックに困惑くらいしようものですが
その傍らには麦わら一味の顔写真が羅列された新聞紙面を
ひとり分だけ見えるように折りたたまれた紙片が。
もう意中の人は決まっているとでも言いたげです。
現実世界ならカヤの携帯待ち受けはそげキングに違いないってくらい
思っていたより愛されていますよ、ウソップ。
「人間として尊敬」とかじゃないですよね。コレ
vol.1のニュース・クーとは少し紙面のレイアウトが違うようですが
(vol.1のニュース・クーだとこの位置に載っているのはサンジ)
見出しの色も違うから、別の媒体なのでしょう。たぶん
さて本編
髪を切り、洋服も買ってもらい
船員たち(アーロン以外)ともうち解けてきたコアラが可愛すぎる。
魚人たちと航海を続け故郷へ到着
コアラは魚人たちへの理解をみなに訴えると言い家族と涙の再会を果たしますが、
街人に裏切られ、タイガーは海軍の待ち伏せを受ける
命からがら逃げおおせたタイヨウの海賊団
瀕死のタイガーの血液型は珍しいもので魚人たちに適合するものはいない
とりあえず船にあった人間の血液を輸血しようとするが
「入れるな! そんな血で生き長らえたくはねェ!」
魚人族を蔑み続けた忌まわしい血に頼らないと断固拒否するタイガー。
そして更につげられる衝撃の事実
俺は…奴隷だった!!!
今回の旅は長かったのう・・・
長いわけです。タイガーは数年にわたって奴隷になっていたのでした
長い長い怨みの連鎖は断ち切らないといけない。
オトヒメ王妃の言うことの方が正しいことはわかっているのに
目の当たりにした人間の醜さ、
自ら体験した虐げられる者の怒り、悲しみ、苦しみ、恐怖そして絶望
今回それらを爆発させてしまったタイガーには、もう人を愛することはできなかった。
フィッシャー・タイガー死亡。流血戦の全貌でした。
流血戦について
どうやらハモンドたちホーディ世代には、ちょっと間違って伝わっているようです。
魚人島の皆には伝えるなってタイガーが言ったせいで
誰も詳細を語らなかったってことですよね。
ただ、リュウグウ王国に古くからある法律としての「人間への輸血禁止」が
ネプチューン王・オトヒメ王妃の代を経て
そのまま残っていることにいささかの疑問を感じます。
次回、ボルサリーノに捕まったアーロンや、ジンベエの顛末は如何に。
余談ですよ:
前回から目立ちだしたイタチウオの人魚「アラディンさん」
左腕の刺青は「1TC」イ・タ・チでしょうか・・・
タイヨウの海賊団には珍しい人魚ですが
人魚って肉食わないわりには、ずいぶん凶悪な歯並びしてます。
とは言え、
このカットでは、他のみんなの前に肉の塊がある中
ひとりだけサラダっぽい皿が置かれているところを見るとやはり肉は食わないようです。
目の前の肉の塊に添えられているナイフにトーンを貼ったのは
おそらくアシさんの間違いでしょうね。
いや、そんなこと言いたいんじゃなくて、
もっと気になったのはこのカット
タイヨウの海賊団にすっかり馴染んで
大衆の耳目を気にせずコアラも一緒に買い出しに出かけるの図なんですが
人魚のアラディンさん、歩いてんじゃん。
しかも談笑しながら、重い荷物持って。
となると先日書いた「魚人と人魚に関する考察 その1」の考え方を
いきなり一部変えなければなりません。
「人魚は30歳を境に尾ヒレが二股になって陸上生活できる体になる」
年齢についてはひとまず置いといて、
尾ビレが二股になってはじめて陸上生活できるようになるのではなく
尾ビレのままでも立って歩く(移動することは可能だということが判りました。
ココロの言葉のウラには
人魚とバレると差別されたり攫われたりする危険があるため
尾ビレが二股になり人目を欺けるようにならないと陸上で生活するのは困難
という意味が含まれていたようです。
シャボン無しでも立って歩けるのなら、オトヒメ王妃がビラ配りし
強盗を走って捕まえても不自然なことではないということですね。
人魚についてはいずれまたまとめて書こうと思います。