ONEPIECE コビーに関する考察
579話のこのシーン
爆音や怒号が轟く戦場で発せられた、コビー魂の嘆き
普通ならちっぽけないち海兵の声などかき消される場面ですが
その叫びは赤犬、黄猿、マルコ、ローに届きました。
突然目の前に現れた海兵が意味不明なことを叫びだしたので
赤犬が一瞬躊躇するのはまだわかりますが
千人から乗れる巨大な軍艦のマストの上にいる黄猿や
逃げることに手一杯なはずのローの耳にまで届き、
手を止めさせたものはいったい何でしょうか。
この少し前、
大勢極まった戦場で過度の(しかも不要な)争いの渦が広がっていく様に
スモーカーとたしぎが違和感を覚えたとほぼ同時に
コビーは人間一人ひとりの”死”を感じ取っていました。
この様子を僕は579話のレビューで「ニュータイプに覚醒した」と表現しましたが
他のサイトでは、これはエネルや神官が使っていた心網(マントラ)じゃないのか
と書かれていました。非常に興味深いです。
また他のサイトでは、マントラは覇気の一種じゃないかとも言われていました。
このコマでは効果音にゴォォ!!!と描かれています。
これは戦場に轟く轟音とも取れるし、
569話でルフィが覇王色の覇気を出した際の効果音の弱いバージョンとも取れます。
魂の声を聞くことのできる能力=マントラ=覇気 なら、
その能力発現の片鱗に赤犬や黄猿が何か感じるのも理解できます。
また、このシーンでひとコマだけ、名も無き兵が倒れる様子が挿入されています。
これは、
こうしている間にも、ひとりまたひとりと死んでいく
そしてその度コビーはその”死”を感じていることを表していると同時に
衰弱している兵くらいなら、
コビーの発現したばかりの覇気でも気絶させることができる
ということも暗に表現しているのではないか? と勘ぐってみたり。
この種明かしはずっと先にされるのでしょうが
その能力が何であれ、コビーが何か新しい能力に目覚めたことには違いありません。
せっかく成長し、再会し、将来を誓い合ったルフィとコビーですから
最終的には好敵手となってくれることを望みたいものです。
その魂の声を聞く能力で、大将といわず元帥まで登りつめ、
世界を平和にして欲しいと、僕は真面目に思ってます。
いや、実際ベタですけど、ラスボスとの戦いが終わった後、
物語の締めとして、元帥になったコビーと決闘して終わるとか、
最終回のエピローグを読むのが出世したコビーだとか、
そういう使われ方をするキャラだと思うんですよ。