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機動戦士Ζガンダム Define スタート
最終回を迎えた安彦良和の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」に変わって
月刊ガンダムエースの目玉と成り得るか
北爪宏幸「機動戦士Ζガンダム Define」が始まった。
北爪宏幸といえば、湖川友謙が主宰するビーボォの出身で
湖川譲りの、骨格がしっかりしたキャラ描写とメリハリのある作画で
若くして頭角を現し、
23才でTVアニメ「Zガンダム」のメイン作画監督に抜擢された
80〜90年代の超売れっ子アニメーターだった人だ。
仲間と興した戯雅がレガシアムで大赤字を出して凋落人性を味わい
永らく不遇の時代を歩んできたが
Zガンダム・ガンダムZZ・逆シャアと3作品でメインを務めた遺産が功を奏し
ガンダムエース発刊の尻馬に乗ることに成功した。
とはいえ、
同時に専業漫画家に転身したため、新約Zガンダムには招聘されなかった
というなかなかどうして立派な年輪を刻んできたクリエーターだ。
そしてC.D.A.の続編というカタチで
「THE ORIGINとかぶるから」とガンダムエース創刊時には拒否した
Zガンダムの漫画化に改めて着手することと相成った。
僕は実は「機動戦士ガンダムC.D.A.若き彗星の肖像」を
数ページでギブアップしたため読んでいないので
北爪マンガは本作がほぼ初めてと言っていい。
今さらながら忌憚のない意見を言わせてもらうと
「北爪は漫画を描くのがヘタだなぁ」
これに尽きる。
絵は上手いのだ。抜群に。
部分だけを抽出して一事が万事このザマだと批判するのは卑怯だが
例を挙げると
立体感がまるでない。奥行きの表現もまるで出来てない
北爪の原稿には空間が表現されていない。あくまで平面でしかないのだ。
さらに
読んでるこっちがはずかしい
コマの流れが掴めない、動きの繋がりが全然分からない
絵の動きが想像できないのだ。
北爪の絵は動かしてナンボであると、今さら再確認させてもらった。
また、すでに新訳Ζガンダムが作られて何年も経つというのに
今さらTV版(かどうかはまだわからないが)を再度なぞる意味がよく分からない。
これは、新劇場版が盛りあがってきてもうすぐ完結しそうだというのに
未だに旧劇場版に沿ったコミカライズを、しかも不定期に連載している
エヴァンゲリオンの貞本にも同じ事が言えるだろう。
いずれ終盤に差し掛かる手前で激しく苦悩することになるだろう
そういう意味では安彦も苦悩したようだが。
ところで、タイトルの「機動戦士Ζガンダム Define」
Defineとは、「輪郭を強調する」「定義を明らかにする」
という意味があり、そういう意図で付けられたのだと思うが
他に「問題点をより明確にする」という意味もあったりする。
と、こんな風にいきなり突っ込まれるタイトルってどうなんだろうと真剣に思う。
追記:
C.D.A.全部読みました。当時の方がまだ上手いマシですね。
なんだろう・・・アシスタントが変わったんでしょうか。
それとも北爪がわざと画風を変えているのでしょうか。
トーン使いに始まる陰影の付け方がまるで変わってます。
そのせいで奥行きのない平べったいセル絵に見えるのか。
正面顔のアップばかりなのは読んでてツライですね。
Comment
全く同感です!
ガンダムAは創刊からオリジン目当てで買っておりました。完結した際、買い続けるかどうか迷ったのですが、zガンダムの良さが理解できないので、マンガを読めばわかるかも…と期待したんですが、あの作者の常にこちら目線のキャラの画風やスカスカな背景がどうしても馴染めず買うのをやめました。
そう思っていたのが自分だけじゃなかったんだと、なんか妙にうれしい気分になりました。