Cogito, Ergo Sum

君の名は。

 




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遅ればせながら、新海誠監督の「君の名は。」を観てきた。
できるだけネタバレ無しで書くが、いちおう未見の人は要注意でお願いする。
初っ端からまことにスマンが、ぶっちゃけると「大いなる期待はずれ」だった。
いや違う。 満足はしたんだが・・・ちょっと過度に期待しすぎた感が否めない。
前評判と世間の沸騰具合に、鑑賞前に僕が勝手にハードルを上げていたのだ。
とはいえ、期待値が高かっただけに、
作品鑑賞後は、僕の心のモヤモヤがなかなか晴れなかったのも事実。
内容は、実にラノベ的なファンタジーなので
細かいSF考証や時間軸の矛盾などには、好意的に目をつむるとして、
かなり力技で強制イベントを紡いで、強引にラストまで突っ走る展開は
2クールほどのTVシリーズ作品の総集編を観ているかのような
何か「歯抜け」で物足りない印象がする。
どこかのサイトで読んだ「大味」という表現がなかなか的確かもしれない。
美しくもさり気ない日常風景、繊細で微妙なる男女の感情の機微というような
これまでの新海作品の特色は、素晴らしくもそれ以上に継承されているものの
初めての「製作委員会方式」で潤沢な予算としがらみが生まれた影響か
「あの花」の田中将賀を擁した、キャッチーでよく動くキャラクターや、
ポップ’nロックなテーマソング&劇中歌という
より多くの大衆に迎合するかのような印象がかなり強い。
今風の絵に、今風の音楽をつけて、
いい「べべ」を着せられた余所行きのお坊ちゃん、という感じだろうか。
2002年の「ほしのこえ」で話題となったときには
何から何まで自分でやらねば気が済まない人かと思い、
そんなクリエイターは、手塚治虫か岡村靖幸くらいしか知らない僕は
新海誠に、良くも悪くも「歪な」注目の仕方をしていた。
しかし後発の作品を観るうちに、その印象はいい意味で薄れ
バランスの良いリーダーシップをチーム内に発揮する監督だと考えていたところへ
この作品である。
これまでの新海作品と比較すると、当然といえば当然だが
「メジャーに『なってしまった』」感が強い。
実は「泣ける作品」らしいことが、本作に対する僕の期待値のひとつだった。
CMでも「泣ける」と聞いていたし、
鑑賞後も周囲から「めっちゃ泣けた」という男性の声なども複数聞こえたが
残念ながら僕は泣けなかったし、後から考えてもどこが泣き処だったのかわからない。
「より大衆に迎合した」と僕自身感じ、実際に世間に評価されている作品に
違和感を覚えているのだから、
それが、僕の感受性が貧困であるとか、経年のせいとは考えたくないが・・・
とにかく僕の方が何かズレているのだろう。
※ちなみに僕は、あざとすぎる「お涙頂戴」であっさり泣く人だ。
 そしてそれが嫌いではない。

いい映画だったと思うよ。僕のストライクゾーンからは少しズレていたけれど。
余談だが:
先日、僕がアニメ好きであることを昔から当然知ってる母親から
今「君の名は」がアニメで話題なんだってね?
と目を輝かせて聞かれたが・・・おかん、あんたが言ってるのは
昭和のラジオドラマ、1991年には鈴木京香と倉田てつをでリメイクされた
あの「真知子巻き」の「君の名は」だろう?
ぜんぜん違うよ・・・おかん。
と、いいながら、本作の本編でたとえば奥寺センパイあたりが
「真知子巻き」をしてるお遊びとかあってもよかったよね・・・と少し思った。
さらなる余談:
本作の音楽すべてを担当した「RADWIMPS」。
「BUMP of CHICKEN」に似てると、一部で言われてるみたいだが
僕もはじめて聞いたとき間違えたんだ。
深い音楽性などを理解することなしに、表層だけ比べると確かに似てる。
本作においては主題歌4曲をはじめ、劇伴もすべて彼らが担当しているのだが
どこにも「オーイエーアハーン」が無かったから
あぁ、やっぱり違うんだ・・・と。www

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Comment

  1. BIE(管理人) より:

    これでも言葉を選んでいるつもりなんですがねぇ・・・
    不快に感じる方には申し訳ないです

  2. 風来坊 より:

    ワンピース以外の記事だと素が出過ぎてますぜ

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