ONEPIECE 1022「花形登場」
雷ぞう vs.福ロクジュ かつて御庭番衆においてライバルだった天才忍者対決。
カイドウに見限られた今も、ただひとり変わらずオロチを支える福ロクジュの忠義(?)は立派と言えるかもしれない。
たとえ忍術に優れていても、感情剥き出しでは「忍」失格。
ある意味で、この福ロクジュの云うことは正しい。
あらゆる忍術を究め高い戦闘力を持つことと、優れた忍者であることは、必ずしもイコールではなく必要な素養が異なる。
「忍」とは、心に刃を立てること。主君から下された任務を、正確に冷徹にそして着実に成し遂げる。
そこに個人の感情など微塵も介入させてはならず、任務が他へ及ぼす影響に気を配ることもない。ましてや事の善悪の判断などする必要もない。それが「忍」であろう。
まあ…御庭番衆ならばそうだろうな。そうでなければならない。
若かりし日の雷ぞうは、忍術に長けていたが感情が豊かすぎた。思いを寄せるくノ一にフラれてバツが悪くてドロップアウト。その後兎丼の森に隠れ住むが、孤独に耐え忍ぶことができずに日の当たる場所に出てきた。やはり「忍」としての素養には欠けていたのだろう。
だがそうすることで、同じように父将軍に絶縁されたはみ出し者のおでん様と出会い、「忍」でも「隠密」でもない、元エリート忍者という経験を活かした、忍術で戦い、ときには諜報活動なども行う変わり種の「サムライ」としての生き方を選ぶことができた。
福ロクジュにいわせれば、人柄に惚れ込んで自ら主君を選ぶなど「忍」にあるまじきことなのだろう。
将軍家の御庭番であるから、代替わりすれば、それが誰であろうと次の将軍に仕えるのみ。オロチの悪事や、先の将軍スキヤキが謀殺されたことを知っていたかどうかなど問うても意味がない。
そう、福ロクジュの「忠義」はオロチに対するものではなく、任務に対して…なのである。
福ロクジュは、武人としてでも、ひとりの「忍」としてでもなく、御庭番衆という組織を束ねる立場として、ただ純粋にワノ国の将軍に仕えるだけなのだ。
そう考えると、福ロクジュのしてきたことに罪はない、と言えなくもない。
翻って雷ぞうは…というと、
感情丸出しゆえに御庭番衆からはみ出したものの、感情的ゆえにおでん様と運命を共にした。それは生涯の宝であり、おでん様の無念を晴らしおでん様が夢見た未来を切り拓くことは、彼ら赤鞘の侍たちの悲願であり責務でありまた歓びでもある。
そういった感情の昂りを持たない福ロクジュには、理解できようはずもない。
つまり、この二人はどこまで対話をしようが永遠に平行線で解決を見ない。決着するとすれば単に「強さ」の問題だ。もしそこに「想い」の強さが加味されることがあれば、雷ぞうのこの上ないアドバンテージとなるだろう。
この戦いの行方は如何に。
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ママを追うキッドを行かせるために、ホーキンスの相手を引き受けたキラー。
二年前には「超新星:億超えのルーキー」として横一線で称されたホーキンスとキラーは、一体どちらが強いのか。
ホーキンスは二年前のシャボンディで2億4900万ベリーの賞金首、少し前は3億2000万ベリーになっていた。
キラーの懸賞金は二年前に1億6200万ベリーで現在2億ベリー。
懸賞金の額だけを比較するとホーキンスが上となるが、懸賞金の高さは強さに比例しない。ホーキンスは海賊団を率いる船長である分、政府への危険度も大きく見積もられておかしくない。
キラーは現在、ホーキンスを凌ぐ4億7000万ベリーの懸賞を掛けられたキッドを担ぐ海賊団のNo.2なので、ホーキンスと実力・危険度ともに互角と見られるかもしれない。
ただ、ホーキンスが悪魔の実の能力者であることに対し、キラーはどうやら非能力者のようなので、そのあたりが勝敗を占う鍵となるだろう。
ホーキンスの「ワラワラ」の能力は、他人の藁人形を「身代わり地蔵」として体内に宿し、受けたダメージを藁人形→他人へ受け流すことができる。
そして今回・・・
仕込んだ藁人形の数は少ないが、最強の盾はひとつあればいい。キラーにとって最悪の人質が盾に取られた。
ローのときと同様、二年前には想像もできなかったゲスっぷりに驚愕する。
倒さずとも、拘束するなどして無力化できればこの場は凌げるだろうが、キラーにそんな器用なことができるとも考えにくい。
名にし負う「殺戮武人」は、幼馴染で相棒のキッドの命という絶大な障壁をものともしないか、それとも情に屈するのか。
ドレークの手引で助けられたとはいえ、一度は屈してしまったローとは違う解決法が期待される。
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さて、
ライブフロアでは、キングとクイーンが裏切った手下たちを大粛清。
善戦するマルコもいよいよ限界を迎えたそのとき
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待ちに待ったゾロの復活!
キング&クイーン VS.ゾロ&サンジのタッグマッチとなるのか。
マルコのいう「花形」。
自身もかつて白ひげ海賊団のNo.2だった経験上、ゾロに特別な思い入れがあるのか、それともこの二人の揃い踏みを、この戦場における本来の主戦力と捉えて言っているのか。
ともあれ、花形が登場したからには、この舞台はもうお前らの思う通りには回らないぜ、という意味が込められているのだろう。
ゾロはカイドウと戦いたがっていたが、やれるだけのことはやったし、「あとはおれが何があっても勝つ」と言ったルフィが戻るまではヤマトが繋いでいる。そこは任せておいていい。
ゾロの次なる役割は、サンジと協力して(できるか?)このフロアを平定することだ。
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キングの「発火する種族」ってのも気になるが、たぶん物語の本筋には関わってこないから、今はいいや・・・。
Comment
ゾロが復活してくれたのは大助かり!サンジ&ゾロの連携技が決まって締めとなりました。しかもその際の会話がいつもと違ってお互いを認めあっていて協調性バリバリ!
ただ、何処まで持つのか。しかも、切れた後は激痛が襲うらしいですし、ギリギリ何とかなるまでは持って欲しいですが…。
激痛はともかく複雑骨折に関してはどうなるのかな?きっとそれも、全てが終わった後に療養していれば治癒するのでしょう?❤️🩹
ただ、治るにしろ地獄の苦しみが待っているのは事実なのでゾロがその時どんな感じになるのか気になります。
「あ”あ”ぁァァーーーーーーっっ!!!!!😖痛っでーーーーーーっっ!!!💦」的な感じ?
イワさんのテンションホルモンも短時間限定でしたからね。切れたときが心配です。
でも相手がキングとクイーンなら、そこまでヤバくないかもですね。