鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第53話
原作:93話終盤~94話終盤
ラジオ・キャピタルとブラッドレイ夫人を利用した
「正義はこちらにあり」宣言
更にイシュヴァールの民を使って地道に市民を扇動
情に訴え民意を獲得する、何という絶妙な草の根プロパガンダ
雄大で朗らかなBGMが違和感たっぷりですが
マスタング大佐には、ある意味、国家元首の器を感じます。
さて噂の渦中の張本人、マスタング大佐は地下迷宮
エドたちと合流しました。
気持ちに余裕のある大佐は、
中尉に少し意地悪な甘いジョークを言うも相手にされませんでした。
コミックでは照れながら憎まれ口をきく中尉がかわいかったのに…。
皆が人形兵の脚を攻撃していることに気づき
下半身を中心に一気に火炎で攻撃したコミック版。
今作では容赦なく片っ端から焼き尽くしています。
このあと暴走する大佐と比較するには、コミックのように
細かすぎる火炎の制御をここでして見せるのが効果的ですが
こういう制御の仕方もまたアリか。
また、躊躇無く消し炭にしてしまう決断力は、
ここまで来てもある種の決意が足りないエドとの対比になっています。
(アルは賢者の石を使う(一緒に戦う)覚悟ができたというのに
コミックに比べ今作のエドはメンタルな”ゆらぎ”の振り幅大きいですね)
落ちてきたメイとエンヴィー
マース・ヒューズを殺したのは誰だ
ヒューズを殺したのがエンヴィーの愚劣な手段だったと知り
修羅の道に足を踏み出すマスタング大佐
ラストを倒したときと同様、容赦のない絵面になってますね。
劣勢のエンヴィーは変身能力で攪乱しようとするも、怒りの大佐には効かず
冒頭、モブの中に藤原啓治の声があったのでどこで出るかと思ったらここか。
「よう、ロイ」このたった4文字のために藤原啓治ブッキングしたんですね。
エライなスタッフ。
ホークアイ中尉、謎のニヤマリで以下続く。ここで割っちゃうのか…
大佐はね、二人きりの時は赤ちゃん言葉で話すのよ。
注)
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST のレビューは
「コミックとアニメはあくまで別物」という大前提のもと、
今回の再アニメ化に際しては原作準拠のストーリー展開で。という製作趣旨をあえて真に受けて、
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作マンセーな人ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢は崩すつもりもありませんので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それはもう、ご了承ください。