ONEPIECE 1019「ヘリケラトプス」
クイーンと因縁の対峙をするサンジにはまだまだ余裕があり、ゾロは反則ドーピングに手を染める。
それらは今回の話ではあまり重要ではないんだが・・・前から思ってたが・・・改めてハートの海賊団って、ロー以外に医術の心得のある人ひとりも居ないのな。
確かにオペオペの実の能力だと、腫瘍や悪性細胞だけを取り出したり、病巣に直接薬を作用させたりできる分、ピーキーすぎて誰にも手伝うことはできないかもしれないが、たとえば頂上戦争のときのルフィのように、肉体的致命傷と精神的ショックで今にも死にそうな患者の命を救う場合には、介助医やオペ看的な助手が居たって邪魔にはならないと思うんだ。
「死の外科医」なんて異名が付けられているくらいだから、海賊たちの生きた心臓を人質に取るなど、医術を交渉や戦闘の手段として使ってきた側面が強いのかもしれないが、他人に施しをすることがなかったとしても仲間が負傷することくらいあったはずだし、医者を船長に据えて長いこと旅してて、ローの助けになろうと誰も思わなかったのか少し疑問だ。
格闘術をそれなりに極めていそうなベポはともかく、シャチやペンギンにハートの海賊団での明確な役割があるようには見えないし、その他大勢も特に強くも見えない。何かのスペシャリストでないのなら、ちょっとはローを手伝えばいいのに・・・とは考えちゃうな。仮にローが「不要」と言ったのだとしてもな。
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さて、今回のメインは、フランキー VS.ササキ。
有力(?)な部下がこぞって敵に寝返ったが、ササキにとってそんなことはまったく問題ではなかった。
まぁ… SMILE能力者は百獣海賊団の戦闘員の中で「少しマシ」な程度の存在でしかないし、個人的に信頼できて心も許せる仲間や部下には、そもそもSMILEなんぞ普通は食わそうと思わない。ササキが自分の海賊団で船長をやっていた頃からの馴染みの部下はおそらく一人もいないんだろう。装甲部隊とかいってササキ直属の部下っぽいけど、ま、SMILE食わしてる時点でそいつのことを大して大事に思っていない事だけは分かるわ。
ひとりになってもまったく動じず任務をこなす。邪魔者は排除する。それが百獣海賊団という完全実力主義の集団で「飛び六胞」と呼ばれる所以だ。
部下が全員敵になったなら、そいつらも全員まとめて倒せばいいだけのこと。
身体の硬さと突進一辺倒だった獣型から、人獣型に変身したササキ。
回転する「エリマキ」による加速と絡繰螺旋刀のエグい殺傷能力で、元部下たちを一瞬で蹴散らしフランキー将軍に迫る。
少し余談だが:
航空機が存在しないワンピ世界で、この「ヘリ」ってのが何からの引用なのかは激しく疑問。
ってか、回転するプロペラによる大気の流動で推進力を得るという発想がありながら、古典的な航空機すら発明されないことがまず不自然極まりない、しかしそれは、実は存在しないのではなく、政府に意図的に潰されてる可能性もあるか・・・。
どうやらラフテルは縦(高さ)にも座標を割り出さないと辿り着けないようだし、空中を自由に行き来される事がよほど都合が悪いということかな。
マクシム(方舟)は飛んでたが、あれは月の技術だよな。それとも古代の技術だっけ…?
《閑話休題》
ただでさえタフな古代種、その上トリケラトプスは埒外に頑丈らしい。
しかし、1004話で切りつけた傷が残っているのでそこを狙うも、いかんせんフランキーは剣の扱いに長けてはいなかった。
剣を折られ、それでもライブフロアを一掃する気まんまんのササキを通すわけには行かないフランキー将軍は、将軍砲ジェネラルキャノンでササキを砲撃。
将軍砲は出張版「ガオン砲」。おそらくフランキー将軍に残されたコーラのほとんどを費やした最後の賭けだったに違いない。
ササキはそれでも「飛び六胞」の意地を見せ、捨て身の特攻でフランキー将軍を大破せしめるが、フランキーの方が一枚上手だった。
というよりも、ササキはフランキー将軍が「乗り物」であることを知らなかったんじゃないかな。フランキーは手配書の写真がアレだからな。詰めが甘かったな。
フランキー勝ち抜け。
フランキー将軍はバキバキだし燃料もほぼ空だろうから、残ったわずかな燃料(コーラ)と使える武装を引っ剥がして、ここからは生身だな。それでもサイボーグだから「生身」じゃないけど・・・。
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そして、今回のキモ
勝てないのは承知の上で、ルフィが戻るまでの時を稼ぐと言いカイドウに立ち向かうヤマトが、悪魔の実の能力者の姿を披露。
どうやらカイドウが苦労して手に入れた悪魔の実を、ヤマトが誤って食べてしまったらしい。
その能力の詳細はまだ明らかにされていないが、動物系であることはまず間違いない。カイドウが苦労して手に入れ、その使い方にもカイドウなりの絵図があったらしいので、よほど貴重な悪魔の実なのだろう。
天女の羽衣のように煙または炎様のものを纏い、髪や体毛も幻想的にうず巻き揺らめいている。腕や脚は哺乳類のようにも見えるが、なにしろ貴重な実なのだから「幻獣種」である可能性が高いわな。
尻尾は九尾狐のように見えなくもないが、耳は狐らしくない。
麒麟とは中国の伝説上の生き物で、四方を司る朱雀・青龍・玄武・白虎の四神獣の中央に居るとされる場合もあるが、鳳凰・霊亀・応竜とともに四霊と数えられる。青龍であるカイドウとは別の括りの神獣と考えていいだろう。
また、四霊は「聖人が出現する前兆として現れる」と言われており、来たるべき20年目の世界を分かつ大戦争を「どうにか」する英雄またはジョイボーイの出現を示唆するものとして、何らかの役割をカイドウが期待した可能性があるな。
ヤマトがルフィの味方であることを、はじめて心強いと感じた僕なのであった。
どうでもいいけど、
「ウォーリーをさがせ」面白ぇな。
ワノ国編と関係ないキャラいっぱい居るわ・・・
Comment
大口真神(おおぐちのまがみ)に一票
ワノ国編だけに、フェンリルよりはしっくりきますね。
ヘリコプターはまあ…発想だけならダヴィンチの時代からありましたけどね、発想だけは
竹トンボで良ければ、三国志のちょい後ぐらいの時代から存在してたそうですが
いずれにせよ、軽いエンジンが無いと動力飛行はキツイものが
ベガパンク周辺のチートと、悪魔の実の応用系を除くと、蒸気機関が最新鋭ですからね。まだちょっと重過ぎる
ルフィの技にUFOとかロケットとかもありますし、実現はしてないけれど、空想小説の類で発想だけは充実してるような気配
>発想だけは充実
なるほど。ありそうですね
ヘリについてはそもそも語源の「ヘリコ」が『螺旋』の意味ですから。。。
ヘリコプターは関係ないと言えることは言えますね。。。
そうなんだ! 勉強になります
いくつかのサイト見てると麒麟、白虎、妖狐、フェンリルあたりが多いですね!妖狐はデボンの九尾とかぶるからちょっと…という気はしますが。カイドウの発言から麒麟くらいメジャーで伝説的なモデルであってほしいものです。
後脚(?)の雰囲気から見ても偶蹄類でしょうね。
麒麟だとしたらどんな特殊能力発揮するのだろう?
耳とか角の生え方もそれっぽいですよねー
まず、フランキー側。戦闘中にササキが、プロペラの回転方向を間違えるところが少し笑いましたww
それで、ササキ本人は間違いを認めず赤くなっているところを見ると彼も少々ドジというか天然な面もある事が分かります。で、これにてフランキー側も決着がついたのでしょうかね?
ラストは、ヤマト側。ヤマトの悪魔の実の名称は明かされてませんが容姿から察するに、妖狐、フェンリルのどっちかの獣系?
え!? 二択なんですか?
僕はあくまで麒麟派です。今のところ・・・ですが