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ジョジョの奇妙な冒険 #10 ニューヨークのジョジョ

 




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コミックス5巻08~10章と6巻01章。
さぁ〜て皆さんお待ちかねェ 第二部のはじまりはじまり。
ジョナサンの死から49年経った1938年
石油王として大成したスピードワゴンの部下が発見した
メキシコの遺跡から物語は始まる。
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原作ではテオティワカンやチチェン・イッツァ、
ウシュマルなどに通じる代表的なメキシコのピラミッド遺跡に
似た形状に描かれているのだが、
今回は
ギアナ高地のようなテーブルマウンテンの棚地の森林に
どちらかというとベトナムやカンボジアの遺跡風の意匠に
変えられているようだ。
前人未踏の地で今まで人の目に触れなかった
という意味合いでの説得力は確かに増している。
しかし第一部で
古代アステカのとある部族が野蛮な風習に石仮面を使っていた
という描写が省かれたことに
なにか地域や種族を特定させることを避けたように感じたが
これも同じような意向が働いた結果なのかもしれない。
jojo_10c.jpg
引ったくりのスモーキー
サイボーグ009のピュンマ(008)を例に出すまでもなく
根深い差別を受ける黒人を、現在アニメで描くのは
非常に気を遣うらしく
jojo_10d.gif
「この黒人野郎がァ」というセリフが
「このゴミクズ野郎がァ」に変更されています。
スモーキーが個人レベルで差別を受ける原因を持っているのはかまわないが、
差別される理由が「ただ黒人だから」では
表現としてマズイのでしょう。
もちろん「おたがい白人じゃあねぇか」というセリフも
ソレを根拠付けるのでカットされてます。
この後メリケンサックのチンピラにも
「クサイ」だの「ブタ」だの言われることになりますし
言われたスモーキー自身が
憤慨するでもなく肩身の狭い思いをしながらそれを受け入れるのも
時代背景的に「黒人だから」に他ならないワケですが
はっきり言葉で描写しさえしなければオーケーだとでも言うのか。
この時代のアメリカでは
黒人が謂われのない迫害を公然と受けていたのは事実。
ジョセフやエリナは人種や主義主張で人を判断しないので
警官やチンピラをぶっ飛ばした。
単純にこれで問題ないと思うのは、僕が浅はかなだけなのだろうか。
どこにどういう配慮をしているのか知らないが
とりあえず
次回以降ナチスの扱いをどうするつもりか注視してみる。
ともあれ僕らのあらたなヒーローの登場です。
jojo_10e.jpg ジョセフ・ジョースター
ジョジョって呼んでくれ

※追記あります
ちなみに盗まれたものを「彼にあげたもの」と証言するのは
ジョセフの曾祖父=ジョナサンの父親が
ディオの父ダリオに対して言ったことと同じ。
こんなところにもジョースター家の血統が・・・
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あれから50年、エリナおばあちゃん
精悍すぎる目つきと、一部と同じ川澄綾子による老女ボイスが
かなりバランス悪くてつらい・・・
個人的には池田昌子の声で喋ってほしい。
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柱の男を目にして、
jojo_10h.jpg ストレイツォ乱心
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石仮面を被りジョセフの前へ
第一部に登場したときはなんだか男塾の塾生みたいな
ゴツい男に描かれていたように感じたが
原作風のヤサ男にReborn。
やぱし、こっちの方が“容赦せん”感じがしてイイです。
次回:「ゲームの達人」
なんかシュトロハイムのイメージが違う・・・かも。
今回、原作をリスペクトした
ジョセフの特徴的なポーズがかなり多用されている気がしました。
jojo_10j.jpg jojo_10k.jpg
jojo_10l.jpg jojo_10m.jpg
これらがエスカレートして、パワーアップして、
華麗で凛々しい数々の「ジョジョ立ち」へと発展していくのかと思うと
今から胸が高鳴りますね。
余談:
第一部の第一話もそうでしたが主題歌がカットされていました。
僕個人としては
ハマると評判の主題歌「ジョジョ 〜その血の運命(さだめ)〜」が
02話から09話のたったの8回しか流れないなんて残念すぎるため
第二部も引き続き同じ曲でOPを彩ってもらいたいのですが
歌詞の内容がおもくそ第一部の内容だし
人気作の主題歌は1クール毎に新しい曲に変わることが多いので、非常に心配です。
EDは第一部とおなじ「ROUNDABOUT」でしたが
さてどうなるのでしょうか・・・
さらに余談:
jojo_10n.jpg
回想シーンで、13歳のジョセフが呼んでる本が「バオー来訪者」
原作では「スーパーマン」でしたが、スーパーマンの初出が1938年だそうで
ジョセフ13歳のときにはまだ世に出ていなかったが為の改変か。
ちなみに「スーパーマン」の作中、主人公の地球での名前は
実は、クラーク・ジョセフ・ケント
この辺から荒木センセーは引用したのかもしれませんね。
※追記:
ところで非常に今さらで申し訳ないが
ジョナサン・ジョースター
ジョセフ・ジョースター
に「ジョジョ」という愛称を付けるというのは
言うなれば木村拓哉をキムタク
松平健をマツケン、小嶋陽菜をこじはると呼ぶようなもので、
苗字と名前から一音ずつ持ってくる
おそらく日本独特のネーミングセンス。
当時の英国風なら
ジョナサンを「ィヨナー」
ジョセフは「ジョー」「ジョーイ」などが妥当で
米国風ならジョナサンが「ジョニィ」という
SteelBallRun風もアリだろう。
僕は「ジョジョの奇妙な冒険」の連載が始まる少し前に放送された
「機甲界ガリアン」で
主人公ジョルディ・ボーダーの愛称がジョジョだったのを
知っていたこともあり、最初から違和感があった。
そもそもジョジョの名前の由来は
ビートルズの「ゲットバック」だそうで
そうなるとジョジョ=ジョン・レノンを暗示しているのかというと
LOVE & PIECE という手垢のついたメッセージ以外に
それを微塵も感じることはなく
もともとポール・マッカートニーの傲慢が招いた
メンバーの不和を
「原点に立ち返ろうぜ」「ジョン、女にかまけてんじゃねぇよ」と
お前が言うな的メッセージが込められたゲットバック
ごく初期は、英国に流入するパキスタン人排斥を訴える
生々しいメッセージソングだったことを考えると
「人間賛歌」を謳うジョジョの奇妙な冒険に相応しいかどうかは
根っこから疑問だったりするのだが
荒木飛呂彦センセーが好きなんだから仕方ないか。
シンガーやバンド名、曲名から名前を引用したキャラクターには
それぞれ、イメージが合うように考えているとのだが
もともとのジョジョがこの様ではそれも怪しいものだ。
この追記に関しては、
ハンパな知識で批判してるので異論はあって当然ですが
反論はどうかお手柔らかに。ww

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