マクロスΔ(デルタ)

   




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ただいま第06話まで視聴。ここまでの印象「つまらない」
30年以上も新作が作られ続けているシリーズとして、
僕が「マクロス」に感心するのは
各々の作品はそれぞれ個別に成立し完結した作品でありながら、
すべてが世界観と歴史を共有していることだ。
劇中劇扱いの「愛・おぼえていますか」や
半分黒歴史になっている「マクロスII -LOVERS AGAIN-」なんて例もあるが
現在、公式にマクロスにパラレルワールドの作品は存在しない。
基本的には、すべて時間軸を共有する「同じ世界」の物語なのだ。
今後、もし主要スタッフから河森正治の名前が外れるようなことがあったら
ガンダムや仮面ライダーのようなシリーズ展開もあり得るのかもしれないが
個人的には、あまり歓迎できない…と思う。
4作目となる今回のTVシリーズは
前作「マクロスF(フロンティア)」から8年後の世界。
地球人類(とゼントラーディ)が、未知なる敵と戦う図式ではなく
すでに数々の移民惑星に、複数の人種や国家が共栄する世界となっており
プロトカルチャーによって創り出された先住種族の末裔と地球圏からの入植者は
あるところでは円満に共存し、また一部では軋轢もあった。
本作でも、例によって
「可変戦闘機によるドッグファイト」「歌のもつ力」「三角関係」が
物語の主軸となっており、
銀河系各地で猛威をふるう、人が突然キチガイ化する謎の奇病
「ヴァールシンドローム」を誘発する「歌の力」を利用したウインダミアが、
新統合政府に宣戦布告。
対する新統合政府は、その原因不明の病気と暴動鎮圧のために
「ヴァール」の症状を抑える力を持つ戦術音楽ユニット「ワルキューレ」を導入。
「ヴァール」を軍事利用する「歌の力」と、静める「歌の力」を駆使する勢力の
異なる種族間の戦いとなっている。
さて、僕が「つまらない」と感じている理由は
メリハリが効いていないせいだと思う。何にかと言うと「いろいろ」に、だ。
とりわけ気になるのはキャラクター。
キャラクターが魅力的でない。これは致命的。
メインヒロインのフレイヤ・ヴィオンは、敵方であるウインダミアの出身だが、
敵組織の中核である王家とは関係がないことを強調するためか、
強い訛りで話す田舎者と設定されていることが
図らずも「異種族」であることをより強く印象づけている。
ちと、あざとい部分もあるとはいえ、いい個性を発揮しているといえるのだが・・・
問題なのは、まるで魅力的でない主人公とサブヒロイン。
好みの問題もあるだろうが
主人公:ハヤテ・インメルマンが、見た目も性格も薄っぺらくてカッコよくない。
名前までださい。
これは敵方ウインダミアがイケメン揃いなので、対比の意味もあるのかもしれないが
いっそ、ブサメンにするとか熱血馬鹿にするとか個性の出し方はいくらでもある。
サブヒロイン:ミラージュ・ファリーナ・ジーナスは
名前を見ての通り、マックス=ミリア直系の孫で、マクロス7のミレーヌの姪にあたる。
叔母ミレーヌの影響で、戦地で歌うワルキューレに興味を持った…まではいいが、
天才パイロットの才能を受け継ぐでもなく、戦争や戦闘を嫌っているでもなく、
プライドばかり高く、真面目すぎて融通が効かない、男性との交際経験がない…と、
マックス=ミリアの血を引いているとはとても思えないネガティブキャラだ。
この三人で三角関係を展開されても、まるでワクワクしない。
「あ、そう。ふ〜ん」てなもんだ。
ま、余談だが
初代マクロスも、おばさんキャラだった早瀬未沙がヒロインに昇格し
一条輝、リン・ミンメイと三角関係になるとは、誰も予想できなかったんだが・・・。
美樹本晴彦による設定の熱を見るかぎり、制作陣にそのつもりがあったとは思えない。
企画段階や、放映開始当初は「三角関係」はメインテーマではなく
路線変更か、テコ入れによる追加ファクターだったということだろう。
「未沙でもイケる」と思わせたのは、平野俊弘(現:俊貴)の功罪だよなぁ

他にも
謎多き歌姫:美雲・ギンヌメールは、
おそらく表現したいであろう「カリスマ性とミステリアス性」が、
いまいち発揮できていない。
最初に、過ぎる程に神秘的に描写しないと、視聴者の心を掴むことはできない。
これからに期待するとしか言えない。
その他大勢は中途半端に存在感があるし、人数も多すぎる。
というか、主人公がその他大勢レベルに「薄い」のが問題で、
とにかく登場人物が横並びすぎて、主人公たちに感情移入ができないのだ。
また、二次創作的な人気を目論んでいるのか、
それぞれ個性豊かで美形揃いのウインダミアの兄さま達は
デザインも性格付けも「美形」に設定されているにも関わらず
まったく「美形」を推した演出がなされていない「ムダ美形集団」と化している。
これは各話の演出や作画の力の入れ方の問題だ。
はじめから「美形」を売りとする気がないのか、それとも、
今は物語導入で伝えることがたくさんあるので、美形推しに注力できていないのか。
前者なら美形揃いの軍団にデザインしたことが、そもそもの間違い。
後者は論外。手遅れになってからやっても無意味なのだ。
設定や各種の仕掛けは、気に入っている。
ユニット名が「ワルキューレ」というのは、はじめ何か悪い冗談かと思ったが、
「ヴァール」を「キュア」するって意味なんだろうか?
なんにせよ、かつて一世を風靡したファーストシリーズの可変戦闘機
「バルキリー」に肖っているのは間違いないだろう。
戦闘機やミサイルが飛び交う真っ只中に、ほぼ生身で飛び込んでいく美雲の超人ぶりは
スパロボにドモン・カッシュがはじめて生身ユニットとして登場したときのような
絶大なインパクトで
不思議な「歌の力」というよりも、何か新しい可能性すら感じさせる。
熱気バサラも、こういうこと平気でするキャラだったけど…
最後に、歌美雲の声がハスキーなのが、僕は個人的に好みじゃない。
これまでのシンガーたちはFIRE BOMBERにしても、
シェリルやランカにしても、CDを買いたくなる魅力があったんだが
今のところワルキューレの歌には、いまいち魅力を感じないのがとても残念だなぁ。
いや、観るよ! ちゃんと最後まで。
最終回観たら、また感想書くかなぁ・・・。

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