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我思う故に・・・新館

ONEPIECE 1111「太陽の盾」

 




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トンガリ髭のマーズ鳥はエッグヘッド研究層のレーザー防御網を難なく突破。


ゾロとの戦いにほぼ敗れ、しかしなんとか意識を保っているルッチに問いかける。
「ヨークはどこだ」

ゾロとの戦いの最中から気になっていた、とんでもなく巨大でおぞましい覇気の正体(の一角)に驚きは隠せないものの、そこはルッチ、努めて冷静に必要な情報を簡潔明瞭に伝えた。

ルッチはそれが五老星であることを瞬時に理解した。
おそらくルッチは、五老星が「ただものではない」ことには気づいていた。しかしそれが最前線まで出張ってきていることと、まさかここまで規格外の存在とは思っていなかったので驚いたのだろう。


そして、僕らはルッチが瀕死のカクの助命を願い出たこと、いやましてカクを「相棒」と思っていることにいたく驚かされたが、五老星=目の前の存在がヒトの命などなんとも思っていないことにも、ルッチは瞬時に気づいてしまったのだ。

これはルッチが政府に対し離反するフラグと十分なり得るのが胸熱である。


一方、ドリー&ブロギーと再会を果たしたルフィだが、「ニカ」についてなにやら詳しそうな彼らとまるで話が合わない。その話はどうやら逃げおおせた後のことになりそうだ。


前回輪切りにされた十ピーターワームは再生中のアイドルタイムなのか影を潜め、ウォーキュリー猪とサターン牛鬼が彼らに迫る。


「ニカ」はエルバフに伝わる神であり、五老星にとって巨人族(エルバフだけ?)は因縁が深いらしい。
ルフィについて「そいつが誰だかわかっているのか!?」の問いに
「あァ勿論、友達ダチだ!!」との答えは、「御託は要らねェ“ダチ”それだけで十分だ」という意味だが、なぜルフィがニカの姿をしているかは知らないようなので、ジョイボーイとの関係性などは今後明らかになっていくのだろう。


ちなみにサブタイトルにもなっている「太陽の盾」に、作中では「スヴァリン」とルビが振られており、これは北欧神話に登場する神器の楯なのだそうな。


続いての「隔スキールダ」は意味がよく分からなかったんだが、盾のことをデンマーク語で「skjold スクョルド」と云うらしいので、その辺と関わりがあるかも。

「太陽の盾による隔て」=「スヴァリンを用した防御」と、つなげて理解するといいんじゃないだろうか。

ただ、北欧神話の「スヴァリン」は、太陽に立ち向かうものを太陽の炎や熱から守る役割があるかのような描写を読んだんだが、それだとニカとは敵じゃないのか…と思わなかったり…。


傷が消えるし失った身体も再生する五老星について、160年生きるドリーとブロギーをして、そんな能力も種族も聞いたことないと云わしめる。彼らの肉体の秘密とはなにか。

恐ろしく巨大で凶悪な覇気を放出している一方で、サターン聖がくまの接近に気づかなったなど見聞色の覇気をまるで使えないかのような描写もある。能力者・非能力者問わず「人間」とは異なる理の存在であることはもはや疑いようがない。



また、ヨークのもとへ辿り着いたマーズ鳥【以津真天】は、いたずらにヨークをビビらせてしまい意思疎通が困難になる悪手。
あぁ、なるほど。ルッチに最優先事項としてヨークの居場所を聞いたのは、ヨークの身柄確保のためではなく、ベガパンクがビデオレターを再生している部屋を特定させるためだったのね。
せめて人獣型だったら五老星だと認識してもらえたかもしれないのに、マーズ聖にしてみりゃ、「虫けら相手になんでこっちがそこまで考慮してやらにゃならんの」って感じだろうな。まったく頭がいいんだか悪いんだか・・・

そして黄猿は・・・


どうもメンタルが限界らしい。
ルッチや黄猿はこのまま政府のコマで居続けることができるのか、ちょっと疑問だよな。だからといって単純にこっちに寝返るとかはないだろうけど。

さてその頃


あの古代の巨神兵が動き出していた。いったいどこへ向かっているのか。
しかも何やら呟きながら・・・

えーーーーッ!!!
なんぼ調べても動力が分からんかったのに、自律稼働するんかいな!

しかもツイートの内容は「スマナイ・・・ ジョイボーイ」

800年前にジョイボーイと共に在ったことがほぼ確定。
こいつは重要な歴史の物証となるが、これ、どうやってエルバフまで持ってくよ。
それともこの巨神兵が身を挺して五老星をひととき封じてくれるのか!?

あー、逃げ出す展開的にはそれはアリだな。しかしそうなるとこの巨神兵はここで破壊されることになりそうじゃん。動力の謎とか、なぜ今動き出したのか、ジョイボーイの何を知っているのか、200年前になぜ再起動してなぜ止まったのか、などなど知りたいこといっぱいあるのに謎のままになりかねない。


・・・ってタイミングで、ワンピは三週お休みだそうだよ。
取材と構想のためだそうだ。僕は週刊漫画が「取材のため休載」というのを信じていない(別にそれでいいと思っている)が、今回のこれは本当じゃないかと思うね。

この次にエルバフに行くに当たって、北欧神話や北方ヴァイキングの歴史なんかを詳しく調べてストーリーに落とし込む時間が必要なんだと思う。
僕は北欧神話にはそんなに詳しくないが、読者諸兄も「ヴィンランド・サガ」くらいは読んでおこうぜ。

いや、そこは「新釈 北欧神話」やろがい・・・

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Comment

  1. 匿名 より:

    なんかかつての強敵が結託して世界に挑む、って構図が普通にありえそうになってきて胸が高まってきてます
    ルッチに離反フラグが立ったとすればいずれ他の強敵たちとも手を組む展開が来たりするんですかね?

    • BIE(管理人) より:

      まぁ… それがルフィの天性の才らしいので、無くはないでしょうが… ジャンプ黄金期の王道パターンだしねぇ… 
      ただ、あんまり「お約束」の展開もワンピらしくない。
      仮にそうだとしても、それをオダッチがどう斬新に見せてくれるのかって話ですよね。

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