ONEPIECE 898「必ず戻る」

   




サンジのピンチに「偶然」駆けつけたジェルマ66。


あくまで自分たちとビッグ・マム海賊団の諍いであり、結果的にサンジやルフィを助けることとなっても、それは憎っくきビッグ・マム海賊団の望みを果たさせない、という意味で、サンジたちへの追手を邪魔することも、また彼らにとって是なのである。


とはいえ、最高の技をもって、意地でも追手を通すまいとする様は、単に父ジャッジの指令に従っているだけとは考えにくく、また、サンジを逃がすことに喜びを感じているようですらある。

愛情や感謝など持ち合わせないジェルマの兄弟たちが、今、何を考えて戦うのか。そして、サンジはそれをどう捉えるのか。

ジェルマの参戦によって、陸から海から攻撃を受けたビッグ・マム海賊団は、ルフィにもサニー号にも攻撃を集中すること能わず、ルフィを連れたサンジは包囲網を抜け、サニー号には退路が開けた。


約束通り、間もなくサンジがルフィをサニー号へ連れて戻ってくる。

しかし、このヒキは…
すんなり合流してバックレる感じではないよなぁ。

サンジに拾われた次の瞬間からルフィが爆睡しているのは、サンジを頼りきっている証拠。このあと逃げることに関してはもうみんなに任せて大丈夫と感じたか、そうでなくとも、後でもう一度本気を出せるように仮眠をとる間だけはサンジに任せようということか、いずれにしてもルフィが安心しているからには、ルフィがサニー号にたどり着けることは間違いないと思う。

しかし、こういうヒキの場合、サンジが無事で済まなかったりする可能性があるよなぁ。


また、今回のサブタイトル「必ず戻る」は、作中でサンジがジンベエに言ったセリフだが、はたして今回のお話を纏めたり鍵となるほどのセリフだろうか。
ワンピのサブタイトルは、重要なエピソードでは二重三重の意味が込められていることが少なくない。


「必ず戻る」とは、みんなを安心させるために、わが身を犠牲にするつもりでかつてサンジが口にした言葉だ。

ひょっとして、ルフィをサニー号に届けたあと、サンジはジェルマの助太刀に戻るつもりなのではないか。もしそうなら、今度はサンジが望んでする行動だけに、ルフィにも止めることはできない。

何にしても、このまますんなり合流して逃走…とは、ならないだろうなぁ…。

さて、ジェルマ66の予想外の参戦で、完璧な布陣は崩れた。
戦力も包囲網もガタガタ、そのうえ「なんでこのタイミングで!?」という謎の大暴露がブリュレから。


カタクリ敗北の報

結果的に兄弟や手下たちは怒りに打ち震え、なにがなんでもルフィを逃してはダメだという認識は改めて持てたようだが、動揺も尋常では無いはずだ。士気が下がるとか、絶望に打ちひしがれるとか、そういう可能性は考慮しないんだろうか。

号泣ブリュレはルフィが許せない、と同時に絶対逃しちゃダメだとみなに伝えたかった。それは分かる。だったらネガティブな情報は最低限に、事実を捻じ曲げてでもみなの気持ちをひとつにしてルフィを始末する必要があったはずだ。

麦わらのルフィは、卑怯極まりない手を使ってカタクリを罠にはめた、許すべからざる極悪人だ!
と、たとえばこう言えば、みなの士気は上がるし結束も強くなる。そこまで頭が回らなかったとしても、オーブンだけに打ち明けるとか他にやりようはいくらでもあったはずなのだ。


「鏡世界」でいったい何が起きたか…教えてあげましょうか

…なんて、ただひとり衝撃のシーンを目の当たりにしてしまった悲劇のヒロインぶりたいだけなんじゃないのか。


カタクリが敗北するその瞬間を見ていたわけでもないくせにな。

ほんと役に立たないクズだわ、こいつ。

 - ワンピース