鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第49話
原作:88話~89話前半まで
グラトニーを取り込んだプライドが迫る
コミック版のような直線的な動きに加え、
アニメの特性を生かした複雑な動きで攻撃するプライド
前回終盤に腕が硬化する様子を見せていたリン
結局何の説明もなくグリードに変わっています。
ここら辺、展開がスピーディで非常にいいですが
テンポよすぎてリン-ランファンの感情的フォローがおろそかな気がします。
腕をなくしながらも賢者の石を求める使命を尊び
久しぶりに対面した主君の身体を張った現状に
自らの不甲斐なさに打ちひしがれているであろうランファンに
もう少し安心させてやるとか、逆に絶望させるとかしてもいいと思う。
ギャグは中途半端にやらないこと。でなければカットの方向で。
アルが囮になりプライドを閉じ込めるためにホーエンハイムが岩牢を錬成。
地面がメリメリ起き上がる様がGの早乙女研究所並みにモタモタしすぎだ。
もう少し”あっ”という間の出来事っぽくしてほしい
暗闇の中プライドと話すアル
人柱が国外へ逃亡する可能性も考慮に入れないずさんな計画だというアルに対し
仮の母親=大総統婦人のように
他のために自らを投げ出したりかばったりするのが人間で、
人柱はそういった資質をも考慮して選出されているとプライド。
コミックではアルの頭で一人遊びしながら
人間に対するある種の理解と興味を示しているように描かれていましたが
本作ではこの表情。そんなタマではないのは明白です。
暗闇でアルには見えないにしても、こうあからさまに含みを持たされては…
視聴者も裏切ってほしいシーンなんですけどね。
スカー一行、カナマに到着
貴様、キンブリーに言われて俺たちを始末しにきたのか!
ジェルソさん、本気でそう考えてるならもう少し緊張していてください。
それから、ダリウスはジェルソとザンパノが敵じゃないことをどこで知ったのか
なぜそんなに呑気に声をかけられる?
後注)エドが知ってましたね。
何はともあれ、面子は揃い、計画も決まった
そして「約束の日」の陽がのぼる。
久々登場のデニー•ブロッシュ軍曹
これでは、ぶっちゃけ誰だかわかりません。
マリア•ロス戦線復帰にもさほど重要な役割をする訳でなし
カットしてもよかったのでは?
いよいよはじまったマスタング一派のクーデター
コミックと違いこの時点で婦人はすでに何かを理解しているかのごとく
おとなしく傍観しているようなのが少し違和感。
今回は、総じて婦人が美人に描かれている。次回予告がブサイクで泣けた
あと画が締まらないからブラックハヤテは描かなくてよろしい。
ところで、全60話という噂を聞いていますが
それが正しいとすると残り1クールを切りましたね。
原作コミックがあと2回で終われるのか微妙なところなんですが
アニメの方が先に最終回を迎える…なんてのはヤメてほしい気がします
注)
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST のレビューは
「コミックとアニメはあくまで別物」という大前提のもと、
今回の再アニメ化に際しては原作準拠のストーリー展開で。という製作趣旨をあえて真に受けて、
コミック版との比較をしてみようというスタンスで書いています。
決して原作マンセーな人ではありませんし、アニメスタッフに喧嘩を売るつもりもありませんが
思ったことは言うというブログ自体の姿勢は崩すつもりもありませんので
ファンの方には、しばしば不愉快な思いをさせることがあると思います。
それはもう、ご了承ください。