Cogito, Ergo Sum

ONEPIECE 1013「Anarchy In The BM」

 




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三つ巴状態になったナミ、ビッグ・マム、うるティ。
その状況を巧みに利用しようしたナミの試みはあえなく玉砕したものの、しかし玉を傷つけたうるティに対する気持ちがナミの肚を決めた。

ママと共闘する? これはゼウスが完全にナミの所有物になる布石か!?としか思えない展開。
玉を傷つけたうるティをナミと同じく許せないママが、ナミにゼウスを貸し与えるんじゃないか…と思っていたんだが、ママのポリシーはその程度で他人を酌量するほど、そして他人の事情に左右されるほど甘くはなかった。


ママはうるティを許さない。
スペシャルホーミーズ3体の凄まじい合体技でうるティ失神。古代種恐竜モデルのタフさがあればページワン共々復活するだろうけど、ママの怒りとその攻撃力は本物だ。


そして、だからといってナミへの怒りが収まるわけではなかった。それとこれとは明らかに別。
これはママが感情的にトチ狂っていて、順序立てて説明したらある程度理解が得られる事案かというと、さにあらず。


ママにとって、たとえ恩人で幼くかよわいお玉であっても、「去るものは殺す」の信条は有効なのだ。

少し余談だが、ママの信条「来るものは拒まず、去る者は殺す。」

これは人種や立場の差別をなくそうという理念。SDGsにも提言されている(嘘。
ママはマザー・カルメルの理想の国を作り上げるために「来るものは拒まず」の精神を貫くことで様々な種族の男と肌を重ね、多種族合一家族をつくることで、自ら差別のない国の手本となっている。
それは逆に言うなら、特定の種族や人物に偏見や拘りがないからこそ、自分と実質的な「血」の繋がりがない夫には、様々な種族の子供たちを生み出す「道具」くらいの価値しか認められないともいえる。

また、たとえ血を分けた実子であろうとも、ローラのようにママの望みの妨げとなり、ママの元を去る者は忌むべき存在となる。すなわち、ママには「家族愛」なども存在しない。

ママの理念とは、一見すると博愛的の様でいて、極めて利己的な自己の満足を満たすための厳しい「掟」なのだ。

それを揶揄したのが、今回のサブタイトル「アナーキー・イン・ザ・ビッグ・マム」なのかな。

この元ネタは、おそらく「Sex Pistols」の「Anarchy In The UK」。1976年まだシドが加入する前にリリースされたピストルズのデビューシングル。「おれは”アナーキー”だ!秩序なんてくそくらえ、好き放題やるぜ!」と言いながら「いやちょっと待て、無秩序無法なのはむしろ帝国じゃん?」と、歌詞は過激でもどこか朗らかな曲調のパンクロックの名盤だ。

他人との事情の摺り合わせなどするはずもなく、己が信条のみを頼りに問答無用・情け無用の行動原理をなす、すなわち「話が通じない」ママを喩えているのだろう。

いずれ、最終的にはママが他人の言葉や事情を受け入れる日が来て、ただしそれはマザー・カルメル失踪の真相を知るとき、それは取りも直さずママのこれまでの常識がくつがえるときになるのではないかと僕は考えているが、今のところは、5歳の頃から信じて疑わない己の生き方を客観視する機会もないのだろうなぁとも感じる。

そこへ乱入したのは


もともとママの相手を「任せろ」と息巻いていたキッド。

ママの相手はキッドに任せて、ウソ・ナミは「助かったぁ〜!」ってな様相だが、ナミよ・・・
お玉を傷つけたうるティを「ここでブチのめす!」宣言はどうなった?
実際うるティはママにブッ飛ばされて青息吐息なワケだが、お前の気持ちはそれでいいのか。戦局を俯瞰で捉えれば、一時的にとは言えリタイヤしているうるティを更にどうこうするよりも、今優先するべきことがある。お玉にはライブフロアへ行き、きびだんごを食ったSMILE能力者たちに「号令」をかける重要な役目があり、狛ちよが動けなくなった今、それを何より優先して支援するのがウソ・ナミの使命だ。

とはいえ、あそこまで言い切っておきながら、直接倒さずに去るってのはマンガ的に盛り上がらない。
うるティ・ぺーたん共に復活しウソ・ナミでそれを倒すか、せめてうるティだけでも復活しナミがそれを倒すために残る展開になると予想する。
ウソップはライブフロア直前で万事休すのところで、持ち前の「騙し技」でお玉をなんとか無事送り届けるんじゃないかな。

さてその頃


屋上のルフィ VS.カイドウのタイマンには決着がついていた。
白目をむいて鬼ヶ島から落下するルフィ。


勝利を収めた(?カイドウが後悔するのは、ルフィを五体満足のまま鬼ヶ島から落としたこと。
「人間は希望を捨てない、捨てられない、それが厄介」

カイドウは今まさに20年以上累々と重ねられた人々の希望に苦しめられていた。
麻薬にも近い「希望」という名のカンフル剤は人々を鼓舞し、前向きな力を半無限に産み出してくる。その「希望」を断つ証拠(この場合はルフィの首)を皆の目の前に晒すことで、傾いた戦局を取り戻すことができたはずなのに、戦いに熱くなってその余裕を失っていたらしい。

ルフィ二度目の敗北。
3度目の正直に期待するのはクロコダイル戦以来だろうか。また、これほどの絶望感は空島編以来だ。

ルフィはこの後どうやってカイドウを倒すのか、ってかそれ以前にどうやって再びカイドウの前まで舞い戻るのか。
意識を取り戻しギア4thで飛んで戻る、ってのはまずない。「やっぱり首を晒さにゃあ」とカイドウがルフィを追いかけてくるってのもないだろう。

誰かに助けられるんだろうなぁ・・・

今ここが海の上か、もう陸地の上かでも話は変わってくるんだが、ヤマトの秘められた能力か、それとも満を持してモモの助が飛ぶか、ワノ国に来てるのにこの決戦に一度も出てきてないカリブーとか・・・う〜ん・・・


さて、ようやくママを発見したゼウスくん、ママに三行半を突きつけられた。

さっきうるティを撃った合体攻撃はプロメテウスとナポレオンと、ママが新たに作った雷雲のホーミーズ:ヘラによるものだった。ゼウスではこの合体攻撃の呼吸が合わなかったがその心配はもう要らない。


しかもガールフレンドが欲しかったプロメテウスの要望に応えた形でヘラは女性型に産み出され、ナポレオンも気に入られようと必死の女王様状態。誰も我慢も損もしない(今のところ)関係性が確立されて、名実ともにゼウスの居場所はなくなった。


ゼウスはもう要らない。だが、ゼウスはママの魂から生まれた特別なホーミーズなので、ただ放逐するわけにもいかず、ヘラのパワーアップの糧になれという。まぁ所有物を無駄にしないという観点では間違っていない。

前述したとおり、ママの信条は他人に左右されない。ママがお前はもう不要でヘラに食われろと言ったなら、もうママに許される可能性がミリほどもないことはゼウスにも理解できた。
せめて最期に、やさしくしてくれたナミに償おうと試みるものの・・・


ママに魂を抜かれて絶体絶命。
最期にナミが情けで与えた「ブラックボール」で活性化することができれば、復活の目も無くはないのだが・・・果たしてゼウスの運命や如何に。

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Comment

  1. 匿名 より:

    ルフィもナミもあんなにイキってたのに何も出来てなくてガッカリ…

  2. つがな より:

    WCI編ではリンリンの添え物程度の存在だと思ってたホーミーズが、まさかここに来て存在感を発揮し出すとは。
    正直ゼウスには助かって欲しいところです。

    言われてみれば「差別しない」という事は「本当に大切にしている相手も居ない」って事ですしね。
    それはリンリン自身の魂から作られたプロメテウス達にも言える事で、実質兄弟のような存在だったはずのゼウスをこうもあっさり見放すところからもそれが伺える。

  3. 匿名 より:

    ルフィ側はというと……!?
    うーむ、ルフィは負けてしまいましたか?今は海に向かって落下中でピンチです!なのでまずは、誰かに助けて貰う必要がありますが誰に助けて貰うのでしょう?しかし、せっかく前話にてゾロとサンジに”何かを掴んだからルフィは勝つ!”と思われていたのに早くもこのようなことになるとは!カイドウのセリフから察するに、ルフィも覇王色に気づいたもののカイドウがそれを上回る何かをしたとか?
    助けて貰った後、もしゾロとかサンジ又は麦わらの一味の誰かにあったら”何があっても勝つと言ったのにすまん!”的なことを言ってある程度回復したら再戦する流れになるのかな?やはり、最後の手段のギア5となるか?
    ヤマトも、屋上へと向かっているのでしょうしそちらの方面の流れも気になっています。
    もしかしたらヤマトが「急がないと」と言っていたのは娘だからこそ知っているであろう何かを予想していたから?

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