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扉絵シリーズ 25弾 「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」について

 




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次週はワンピが休載なので今週末はすることがない。
しばらくサボっていた「扉絵シリーズ」を更新するとしようか。

現在短期集中連載中の「扉絵シリーズ」第25弾は「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」

カタクリを倒したルフィを回収し、逃げる麦わらの一味を援護したジェルマ66とタイヨウの海賊団。
ルフィたちがビッグ・マム海賊団の勢力圏から逃れたためあとはバックレるだけだったが、ベッジ(とシフォン)の活躍で遠方におびき出されたビッグ・マムが、狂気の“食い患い”状態から復活して戦地に舞い戻った。


万全のコンディションで戻ったママがジェルマやジンベエを許すはずもなく、ママの息子たちだって赤っ恥をかかされた麦わらのルフィの脱出を手引した、眼の前の「敵」をみすみす見逃すわけもない。
だが彼らがどうなったのか、逃げることができたのか、掃討されてしまったのか、本編中で続報はほぼなかった。

ジンベエ再合流の際には、タイヨウの海賊団の負傷者の手当に手間取ったと言っており、ジンベエ自身に大きな負傷もみられなかったので、タイヨウの海賊団の少なくとも主力たちは逃げおおせたと考えられる。
ジェルマ66はどうなったのか・・・というのが、今回のシリーズだ。

 

Vol.1『脱出!ホールケーキアイランド』


燃えさかる島をあとになんとか脱出をしたジェルマの船団。
タイトルは「脱出!ホールケーキアイランド」となっている。ホールケーキアイランドはママが治める万国トットランドの首都島であり、そのほかに周囲の無数の島を勢力圏として持っている。

Vol.3『カカオ島ショコラタウンに捕まるニジ&ヨンジ』


そして、仲間の退路を確保するために“しんがり”を務めたのであろう・・・いや、そんな殊勝な事こいつらはしないな。単に逃げ遅れたのかニジとヨンジが捕まり、ママの19男モンドールの能力で図鑑に閉じ込められているのがカカオ島のショコラタウンだ。

そう。
ルフィがカタクリとの死闘を終え、鏡世界ミロワールドから脱出したのがこのカカオ島で、その沖わずかでサニー号に合流した。
ここで魚人たちは麦わらの一味を逃がすために、ジェルマは自分たちを騙したビッグ・マムへの報復のために(という建前で)追手を引き受け、ママが戻ってきてあわや全滅となったのだった。

戦地はカカオ島なので「脱出!ホールケーキアイランド」はおかしい。Vol.1は「脱出!トットランド」とするべきだっただろうね。


ニジとヨンジを捕らえた図鑑はブリュレの手によってホールケーキアイランドに移送されたのだが、イチジとレイジュ、そしてなんとかママの元から逃げ出したいシーザーの助力によって、ふたりは救出された。

Vol.19『脱出!!ニジ・ヨンジ救出成功!!』


まだ完全に島を出たわけではないので安心はできないのだが、このままジェルマの本船に帰り着けば、シーザーとジャッジが対面することになる。
これは「MADS」に関する情報がなにか得られそうで期待が高まる… と今ココ。


ところで、

Vol.9『プリンの町“ショコラタウン”に侵入者2名!!』


Vol.9では、ふたりの図鑑が移送されたすぐ後に、カカオ島ショコラタウンを2名の侵入者が訪れるのだが、このシルエットはどう考えてもイチジとレイジュじゃない。ブーツの形状が違うし、レイジュのマントもこんな形じゃない。

たしかに、ニジとヨンジはここで捕まり晒し者にされていたのだから、救出するならイチジたちはここにくるかもしれない。

Vol.10『ショコラタウンにおそらくジェルマがやって来た!!』


ジェルマが来たという(不確かな)情報から、戦力としてのクラッカーを連れてカカオ島へ駆けつけたブリュレが逆に拉致され、結局ホールケーキアイランド本島への侵入を許してしまったとしても、話にまったく齟齬はない。なぜなら、ブリュレは自分の命かわいさにママの暗殺を容認するような女だからだ。

Vol.9『プリンの町“ショコラタウン”に侵入者2名!!』


だが僕には引っかかるのである。この不自然なシルエットがコミックスで修正されなかった事実と、

Vol.10『ショコラタウンにおそらくジェルマがやって来た!!』


Vol.10「ショコラタウンにおそらくジェルマがやって来た!!」と、あえて「おそらく」と書いているところがな。
イチジとレイジュが来たのなら、それをブリュレはまだ実際に確認していないにせよ「おそらく」と書かなくても展開上無理はない。むしろ「おそらく」とある方が不自然だ。

たぶんイチジとレイジュは直接ホールケーキアイランドに行ったのだ。
兄弟ふたりの現在の居場所など、科学立国ジェルマ66には造作もなく分かったのだろう。

そして、ショコラタウンに現れたふたりは別人だ。
いったい誰・・・? と考えると、そりゃもうペドロしかいないよね。

腹マイトで吹っ飛んだときはスーツ姿だったけど、あれはママ暗殺部隊のファイアタンク海賊団に併せたギャングコスプレだったので、本来のジプシー風の姿ならマントにブーツがお似合いだ。
僕個人としては「実は生きてた」ってのはあんまり好きじゃないし、死んだものとして扱う方がいろいろとスッキリするけど、ワンピには前科があるからな。

じゃあ、もうひとりは誰よ・・・? と考えたら、これまたペコムズしかいないんじゃないかなぁ・・・なんて思うワケよ。

まぁ・・・生き延びたところであと僅かだったペドロの寿命はさらに短くなっただろうし、ペコムズはペドロが命を懸けた相手だからとルフィを助けるためにママを裏切ったのに、今さらどの面下げてこの地を踏むのかという疑問もある。

まだここでふたりがすることがあるとしたら、亡きゼポの弔いをするくらいだろうか。

ともあれ、今回のシリーズはあくまでもジェルマの話なので、登場するとしてもペドロが生きている可能性が示される程度になるのかもね。

・・・またこういう無理筋をぶち上げて、あとで大恥をかくことになるんだろうか・・・

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Comment

  1. 匿名 より:

    ビッグマムがマグマに沈んだ後、ホーミーズたちの描写ありましたっけ?
    マムが死んだとしても、ホーミーズは消えないとの説が有力?
    もし元の持ち主に魂が戻るなら、ペドロも長生きできるんでしょうが・・・

    • BIE(管理人) より:

      ママ敗北後のホーミーズの描写ありませんね。
      もしも「魂=寿命」がある程度元の持ち主に戻るのだとしたら、ペドロの寿命も少しは伸びるはずですが、
      トットランドは「おとぎの国」の雰囲気を失うばかりか、国民の信頼も失うかもしれません。
      ってか、ママシャンテがただの船になってしまい、ママの子どもたちは帰国もままならないかも・・・

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