Cogito, Ergo Sum

我思う故に・・・新館

ONEPIECE 1098「ボニー誕生」

 




この記事を書いている人 - WRITER -

あぁ・・・酷いな・・・
まさかワンピで未完成原稿が掲載されるなんて想像もしていなかった・・・。

・・・なんて、下書きや背景無しで雑誌に載ってしまう作品に対する僕の思いを、一度は長々と書いていたんだけど、ふと考えたらこういうサイトを公開している僕などに、そんなことを偉そうに云う資格はないかもな、と思って全部消した。

ま、別の作品について以前ちょろっと書いたことあったけどな。

もとい。


あれから2年あまりが経った
ジニーはどうやら天竜人の“妻”にするためにと、政府の船に連れ去られたらしかった。
きっとジニーの素性や身分などは関係なく、ただ気に入ったから戯れに妻とし、飽きたら捨てる。


チャルロス聖がやってたアレだな。

前回のラストで云っていた、ジニーを攫った「思わぬ敵」とは圧政や武力制圧などとは方向性や目的意識が異なる敵という意味のようだ。天竜人や政府をもとより「敵」と認識していたはずの革命軍においてですら、目下の戦う理念とまるで関係ない要因で襲撃を受けたことに対応できなかったということらしい。

天竜人を頂点にいただく歪な社会構造を変革するために作られた革命軍だが、12年前といえば、ドラゴンがゴア王国でグレイターミナル大火災を目の当たりにし、決意を新たにした頃。ついでに云うとサボを拾った頃。


まだ東の辺境の国一つ変える力を持っていなかった革命軍は、ジニーが天竜人の元へ攫われた事が分かっていても、それ以上情報もなく手出しすることもできなかったのだろう。


やりきれない思いを抱えて、くまは自らの超常の力をそれまでのような弱者救済ではなく、より過激に攻撃的に革命運動に行使していくことになる。人を人と思わないおごった天竜人を許せない気持ちを革命にぶつける一方で、愛するジニーを守れなかった後悔や無力感に苛まれ続ける日々だった。


そんなある日、天竜人から解放されたジニーから連絡が入った。


病気を発症したため「もういらない」と捨てられたらしい。
2年間の生活が天竜人の“妻”だったのか“奴隷”だったのかも定かではない。解放されたことだって「自由の身」にしてもらったというよりは、興味を失ったスキに目を盗んで逃げ出してきたというのが本当のところじゃないだろうか。

ジニーの病気は、日光・月光などあらゆる自然光を受けることで身体が青く石化し死に至る不治の病。
会いに来ないでというジニーの言葉を無視し、矢も盾もたまらずふたりが暮らした教会へと飛んだくまが見たものは、


変わり果てた姿となりすでにこと切れたジニーと、ジニーが命がけで連れ帰った赤ん坊、この子こそボニーであった。


それからのくまは、家事に育児に全身全霊の愛情をボニーに注ぎ、同時に革命軍としての活動や後進の育成にも尽力したが、ジニーと同じ病気をボニーが発症したことで、くまは革命軍を抜けボニーと一緒に日々を過ごすことを選んだ。


あるとき、とある医師からボニーの病気が「青玉鱗」という非常に珍しい病気であるとわかったが、ボニーの余命が短いことも判明する。このままではボニーは10歳まで生きられないし、治療法もない。くまはいったいどうすれば、そしてボニーのために何ができるのか。

本来「余命」というのは過去の症例による蓄積されたデータに基づいており、この珍しい病気を「近年ごくまれに聞く」程度の医師が余命を判断できるというのもおかしな話なのだが、くまの精神を追い詰める効果はとても高かったようだ。

そしてそれからさらに1年が過ぎた頃
ソルベ王国にふたたび激変が起こる。あのベコリ王が弱者蹂躙の悪政を再開したのだ。


どうやら今度は貧しい人々が住む地に火を放ったらしい。
やり口が12年前のゴア王国とまったく同じだ。

すでに革命軍ではないくまは単身どうするのか。
どういう経緯で王位を継承するのか、そして退位するのか。
ボニーの病気をどうやって克服するのか。
そしてベガパンクとの繋がりは・・・

まぁ、赤犬が「お前が政府から逃げた時は…」って云ってたから、ベガパンクを介して政府に保護されたんだろうな。くまが王下七武海に加入して肉体改造を承諾することに付随してのことだろう。


くまの過去編は、くまとボニーのこと以外にも大きな謎の解明と伏線に関わっている気がする。この先も期待したい。

さて、
ボニーの実年齢が12歳であることが確定した。
エッグヘッド近海で溺れているときに少女の姿だったのも、ベガパンクが子供扱いしていたことも、これで合点がいった。

このあと「トシトシの実」を食べて年齢自在人間となるわけだが、医者が云う「自然光を完璧に防いでも“時間”による病状の進行は止められない」というのをなんとかするために、人為的に食べさせられた可能性が出てきたと僕は考える。

実際リミットとされた10歳はすでに超え、ボニーは陽光の下に普通に出ているので、現在では快癒または克服したとするのが妥当だと思うが、かつて症状を止めるまたは巻き戻すために「体細胞を若返らせる」という発想が一時的になされた可能性はないだろうか。


また「おれの女にならないか」という黒ひげの物云いや、鎖による実にフェティッシュな拘束の仕方から、黒ひげはボニーの実年齢を知らなかったと思われ、しかし海軍が取引に応じる「重要人物」であるという認識をしていた。
ボニーのことが世間に(あるいは闇社会に)どのように周知されていたのかも気になるところだね。

現在のボニーは7年前に石ができていた頬の部分にピアスをしているが、これが病状を食い止めているってことは少し考えにくい。頬に石があった頃の出来事に対する自戒を込めてつけているような気がするね。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. メタルスライム より:

    だからこの日のワンピ不自然だったのか演出かと思ってた

  2. 匿名 より:

    ハンターハンター思い出しましたけど、まあ演出っぽく見えるのであんま気にしません

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 我思う故に・・・新館 , 2023 All Rights Reserved.