「それゆけ!ふとんぶ」鳴子ハナハル
2021/04/02
最近すっかり快楽天本誌でご無沙汰になっている鳴子ハナハルの新作
惜しまれながら単行本「少女マテリアル」の選に洩れた
名作の誉れ高い短編「ふとんぶ」の続編が遂に登場です。
作中ではほとんど時間の経過がないように描かれていますが
実際には前作が掲載されたのは2006年06月号
5年の歳月は如何ともしがたく、絵柄がかなり変わっています。
今回は学内に厳然と存在する「ふとん部」の実態が
前作同様、強気な眼鏡委員長:小田さんと
慇懃無礼な屁理屈野郎:間淵の二人のカラミによって説明されます。
ラストのおまけページは
間に合わなかったのか、手を抜いたのか、ガッカリな出来ですが
モノクロとは言え、実に24ページの玉稿ありがとうございます。
ハナハル作品にしては、いささか安易なバカ展開なのは気に入らないですが
前作「ふとんぶ」は僕にとってド真ん中絶好球でしたので、
続編の評価も多少は甘くなろうというもの。
えてして「パート2」作品なんてこんなモンです。
前作であっさり外れてしまった小田さんの眼鏡が
今回はずっとかけたままというのもポイント高いですね。
あそこで読めるかもしれません。