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宇宙戦艦ヤマト 2199 #12 その果てにあるもの
旧作の第14話に相当・・・なのか?
予定航路におけるヤマトの現在位置
旧作14話では、地球防衛司令部が作成した実にアバウトな航路日程に
そりゃもう大幅な遅れが出ていた。
その上、オクトパス原始星団なる謎の天体で20日も足止めを食い
イライラの募った古代と島は、取るに足らないきっかけで大喧嘩。
しかし最後は力を併せて難所を乗り切る・・・と
古き王道の青春路線のエピソード。
この、ハンドル(舵輪)を力任せに操作するのって
デジタル時代にはナンセンスだよなぁ・・・
はたして、この14話を下敷きにしていると言っていいのか悪いのか
父の正義(すなわちガミラス=鬼畜)を信じたい島と
その事情を知らずガミラス人と馴れ合っていた古代の間には大きな蟠りが…。
ブリーフィング中に感情論むきだしの口喧嘩
「頭を冷やせ」と言いたくもなるが、
口喧嘩くらいで艦内中の罰掃除とは、いささか重い裁定だ。
ちなみに旧作では
罰当番の掃除を言い渡されるのは古代と加藤(とその他大勢
徳川と山崎の話をどの程度聞き、そしてどれほど理解したのか
うれしそうに新見に情報を漏らす藪。
箝口令が敷かれている内容なのに、こんなに杜撰でいいのか山さん。
ともあれ、島の存在に目をつけた新見は何を企むのか・・・。
ホットライン使用中のデスラー
ホットラインとは友好関係、もしくは戦略的に対等な立場の
二カ国間においてそれぞれの首脳が直接対話をするための回線のこと。
相手はスターシア以外にあり得ない。
「彼らを憐れんで、また悪い癖を出した。」
「君は我が国の心の支え」
どうやら、スターシアの行動原理や
ガミラスとイスカンダルの関係性も、
旧作とはかなり異なっているように見受けられる。
ドメル中将への十字勲章授与
国境防衛の要を崩してでもドメルを呼びつけた理由とは
実は銀河方面でちょっとした問題が起きてね
その野蛮人の艦を、君に討伐してきてもらいたい
旧作13話では、ドメルの方からヤマトの話題を振り
「暇つぶしにからかってやったのだ」というデスラーに
なんなら自分が討ってきましょうかと進言するドメル。
「忌々しいが、何度か煮え湯を飲まされた」
とは表立って言うことができないデスラーを慮って
自ら討伐の名乗りを上げるのだが、これはややもすると分を越える行為。
しかも叙勲式の最中に、総統に一対一でそれを進言するなど
頼もしいけど、思い上がりも甚だしい。
本作には、それを良く思わない上層部のお歴々が居るため
ドメルからそれを進言することはない。
さらに言うなら、本作でのデスラーはヤマトをずっと意識しており・・・
違うな・・・
ヤマトの後ろにいるスターシアを常に意識、それは
「遷都を考えている」「私達は遠からずひとつとなる」
などの言葉からも分かるように、
神格化したイスカンダルとの統合によって、
新しい帝星の在り方を模索しているようでもある。
それが、本星の寿命に起因しているかどうかはまだ分からない。
収容所惑星送りとなる反乱分子たち
シュルツの娘ヒルデを見て
被差別の対象となっておかしくない二等臣民からも信奉が厚いと
以前は感じたデスラー政権だが
このときヒルデは父の戦死を経て、名誉臣民の地位を得ていたのだった。
単に父の死にある種の評価をもらえたことに
感謝していただけなのかもしれない。
ギムレーが取り締まりを必要以上に厳しくしている可能性もあるが
デスラーによる治世は、
思っていたより反抗者を多く産みだしているようだ。
ドメルの妻エリーサ
ふたりには幼くして亡くした子供が居るらしい。
ふたりの会話からは、軍務第一で家庭を顧みないドメルと
子供を亡くしたこともあり、それを快く思わないエリーサの図式。
正直、ドメルにはこんな所帯じみた生活感を出してほしくはなかったが
この過去や人間関係が
今後のストーリーに大きく関わってくるのだとしたら致し方ない・・・
1年前事故に遭った雪の病室を訪れる夢を見る百合亜。
病室の壁に掛かっている絵はミレイの「オフィーリア」らしい。
死の淵でなお気丈に歌を口ずさむハムレットのヒロインだそうだが
何を暗示しているのかはイマイチ不明。
近頃の百合亜はユリーシャの精神に同調しつつあるようなので、
その影響で間違いない。
1年前に来訪したイスカンダルの使者ユリーシャと
1年前の事故以前の記憶がない雪の関係はいかなるものか
解明に期待したい。
そしてまた、箝口令の敷かれた情報を古代に話す沖田艦長。
ここまでの経緯で、こんな重大な事をうち明けたくなるほど
沖田が古代を信頼しているようには思えないんだが・・・
軍人としては失格でも、
人として、間違った命令には立ち止まり自分を貫く勇気が必要
その頃、島は山本と会話
自分の行動は間違っていたと反省する山本に対し
自分の気持ちに正直な行動だと肯定する島だが
この行為は上記沖田艦長の「ときとして自分を貫く勇気」とは
同列に扱うべきではない。
島や山本、そして古代もまた、ただ感情の赴くまま刹那的に行動したに過ぎないのだ。
そもそも、6日の懲罰を受け、
軍人として間違っていたと考えるのではなく
古代の言うことももっともだったという山本の反省の仕方にも
大いに問題アリだ。こいつは絶対またしでかすに違いない。
ともあれ、
「宇宙人とだって必ず分かり合える」と信じていた
父の言葉を思い出し、
仲直り。
突然、魚雷攻撃を受けるヤマト
左舷に攻撃を受けたのに、右舷に浮かぶ
この謎の物体は・・・
次回へ続く!
余談ですが:
憧れの将軍を前に頬を赤らめるガミラスの少年少女たち
うん・・・・いや、ちょっと待て。
上気して頬が赤くなるのは、毛細血管に血液が集まるからだ。
人間の肌がほんのり赤いのも、血液中に酸素を運ぶヘモグロビンのせいであり
チアノーゼを起こすとそれが不足して赤みを失うことになる。
そこから
地球人と肌の色以外は全く同じ身体の構造をしているという
ガミラス人の肌が青いのは、血液が青い為と考えられるし、
僕の記憶でもガミラス人の血は青ムラサキだったように思う。
そうすると、興奮して上気すれば顔には青みが増すのが当然。
この赤みはいったい何の色なのだろうか。
ま、どうだっていいんですけどね。
あ、ちなみに
雪の尻&股間についてはスルーの方向で。
Comment
の時の島は、山崎応急長からのカミングアウトの内容を受け入れられないばかりか、メルダの解放に異を唱えた際、「君だって兄さんを亡くしたんだ。本当はメルダを信用してないんだろう。」と、親友の古代に同意を求めたけど、返答に窮した彼に視線をそらされたことで、裏切られた気分になっていたのかもしれません。
故に、古代にいきなり喧嘩腰で突っ掛かってきたり、ほとんど顔を合わせようとしなかったのも、無理ないと思います。
古代も、清掃しに艦長室を訪れた後、沖田艦長から地球人の方から先に攻撃を仕掛けてきたことを知らされた際、島が荒れてる原因がそれであることに気付くと同時に、親友として島の苦悩にちゃんと気付いてやれなかったことを、彼なりに反省したでしょう。
◎宇宙戦艦ヤマト2199第12話「その果てにある…
>>島:次のワープで銀河系を離脱します。:この先には13万光年という未知の空間が待ち受けているわけです->敵の追撃も少なくなるでしょうロ)カオル:ガミラス星は銀河系内に存在す…