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我思う故に・・・新館

ONEPIECE 1087「戦艦バッグ」

 




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ワンピの連載再開は、攫われたコビー救出のため海賊島ハチノスにガープが乗り込んだ続きから。
エピソードとしては1081話から6話ぶり、オダッチの休みもあり実に11週のインターバルを挟んでの“続き”となった。オダッチ4週休んだのに・・・今回15ページなんだねぇ・・・今後もっと減ったりするのかなぁ・・・



「英雄」ガープ
老いたとはいえ、元インペルダウン・レベル6の極悪囚たちを相手取っても、サシの対決では一歩も譲らぬその肉体、精神、技の強さ。


貴様この「海賊島」を滅ぼす気か!!? って、そりゃそうでしょうよ。


コビーをはじめ海賊島に捕らわれていた人々を無事解放。凍らされたひばりもすでに収容されていた。
しかし、あとは逃げるだけだったそのとき、避難民を装った海賊に気を取られたコビーを庇い、ガープが刺されてしまう。


刺したのは「スケスケの実」の能力で透明化したシリュウ。
先代能力者のアブサロムは装備した武器も透明化させていたが、シリュウはできないんだろうか。まぁ画的にはこの方が迫力あっていいけど。

強者にも人数にもまるで怯まなかったガープが目に見えて弱ったと、海賊島のザコ海賊たちが群れをなして襲いくる。


そこにクザンが割って入る。
仮に両手両足を縛られていようとも、お前らザコにガープは倒せない。
確かにそれは事実なのだと思うが、クザンは黒ひげ傘下の海賊たちの無益な損耗を危惧したわけではないだろう。

であれば、クザンの狙いは「師匠越え」である可能性がある。ガープを倒してこそ、海軍を辞めて闇堕ちした自分の信念を肯定できる。


〜 回想シーン 〜


かつて、才能に溢れる若きクザンは指導者を求めていた。
僕はオダッチ完全監修の「ONEPIECE FILM」シリーズにおける設定は原作と共通だと考えているが、この世界線にゼファーが存在するか… と考えると少し微妙だ。

ともあれ、クザンは海軍の教本通りの座学も実技も容易く修得し、才能と力を持て余しはじめていたのだろう。
そんなとき、折り紙付きの強さと正義感そして名声を持ちながら、組織にただ従うことはしない掟破りの「英雄」ガープと対面した。
ガープを見ていれば自分の進むべき道を見出だせるかもしれない…。

そうしてクザンはガープの押しかけ弟子となった。ガープは何も教えない。己にルールを課して自らを鍛えるのみ。


拳を物理的に鍛えるのみならず、決して折れない心の強さと、障害にぶち当たったときに何としてでも、遠回りをしてでも先へ進む突破力を自分で掴むための修練だったと思われる。

それを隣で何年も繰り返し、腕力の強さがガープに並ぶ頃には、クザンは海軍大将となっていた。

思えば、そこが運命の分水嶺だったといえるかもしれない。
ガープが我を通すために固辞し続けた大将の座を、クザンは受け入れてしまったのだ。
オハラに於いて、海軍の看板通りの「正義」を純粋に執行することに抵抗をおぼえ、自ら掲げていた「燃え上がる正義」を「ダラけきった正義」に宗旨変えしておきながら…。

これには、センゴクやコングまたは五老星からの再三の大将への就任要請をガープが断わる替わりにクザンに白羽の矢が立った可能性があり、一方でグザンもまたガープがまだ見ぬ(見ようとすらしない)世界を見るために大将就任を受け入れたとも考えられるか。


クザン、師匠越えのラストチャンス!
シリュウの闇討ちのような横槍をもこれ以上入れさせない気魄で交える拳は互角か。


そのとき、アバロ・ピサロは「シマシマの実」の真価を発揮。ハチノスに超巨大な腕を生やし、ガープ艦を襲う。
お前、こんなことができるならサンファン・ウルフ起こしたれや。

一般人も乗ってるのに…と慌てるコビーを窘め、それでも動じないガープが云う。


うろたえるな 正義は勝つ


さて、この言葉の真意はどこに。
ここからアバロ・ピサロを無力化する力が残っているのか、さもなくば・・・

クザンが今も「正義」であることを信じているのか。

クザンは、何か目的があって一時的に黒ひげ海賊団に身を寄せているに過ぎない。
それは黒ひげ本人が「利害さえ一致すればいい」と云ったことからも、目的さえ果たされたなら、果たされなくとも「もはやこれまで」と利害関係を打ち切れるなら、いつでも立場を変えられるはずだ。

ガープは、わずか数合拳を交わしただけで、クザンの本意と迷いを見抜いたのかもしれないな。

さぁ、負けない正義の逆転劇は如何に為されるのか。
次号はすぐだ。

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Comment

  1. おざ より:

    クザンにはこんな所で完全な闇落ちをしてほしくないですね。
    次が楽しみ♪ガープさーん!!

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